映画『ノスタルジア』ネタバレあらすじ解説
あらすじ1:アンドレイとエウジェニア
ロシアからイタリアにやってきた作家アンドレイ・ゴルチャコフ(オレーグ・ヤンコフスキー)。通訳でイタリア出身の女性エウジュニア(ドミツィアナ・ジョルダーノ)と共に、イタリア・トスカーナの田舎町シエーナに来ていた。
アンドレイは、亡命後にロシアに帰国して自殺した音楽家パーヴェル・サスノフスキーの取材のため、彼が訪れたイタリアの地を回っていたのだ。
せっかく聖母の絵を見に教会に来たのだが、なぜかアンドレイは入ろうとしない。教会ではたくさんの修道女が祈りを捧げていた。
アンドレイはその夜、泊まったホテルで、白黒の夢を見る。自分の故郷の大自然が霧に包まれていた。
あらすじ2:奇人ドメニコ
温泉のある田舎町バーニョ・ヴィニョーニで、アンドレイはドメニコという言動のおかしな男性に出会う。ドメニコには世界の終焉が訪れると信じ、家族を7年間自宅に幽閉した過去があった。
アンドレイは、家の裏庭で固定された自転車をこぐドメニコに興味を持ち、家族を幽閉した件について語ってほしいと頼む。
ドメニコはアンドレイを家に案内し、ベートーヴェンの第九を流した。そして、「ロウソクを灯しながら、温泉を渡り切ってほしい。それができれば救われる」と話す。アンドレイは彼の頼み引き受けた。
ホテルに戻ると、エウジュニアが部屋で髪を乾かしている。エウジュニアはアンドレイが自分を女として見てくれないことに業を煮やし、怒ってローマに帰ってしまった。
アンドレイは吐血。彼は心臓病を患っていたのだ。
あらすじネタバレ3:アンドレイのノスタルジア
イタリア滞在期間が終わりを告げようとしていたとき、アンドレイはエウジュニアから電話を受ける。
ドメニコがローマのカンピドリオ広場のマルクス・アウレリウス像の上に立ち、声を張り上げて演説を続け、さらにアンドレイが約束を果たしたかどうか尋ねているらしい。
ドメニコはガソリンをかぶり、ライターで火をつけてマルクス像から転げ落ち、焼身自殺。
アンドレイは帰国を先延ばしにし、バーニョ・ヴィニョーニに戻ると言うと、付き人は、「そうするだろうと思った」と話す。
アンドレイは、水が抜かれた大きな温泉でロウソクに火を点け、反対側まで渡ろうとする。2度ロウソクの火が消えて失敗。3度目になんとか反対側に着き、アンドレイはその場に倒れた。
アンドレイは、雪が降る故郷の風景を思い描いている。
映画ノスタルジア完
タルコフスキーのノスタルジアが好きな人におすすめの記事
ノスタルジアを作ったアンドレイ・タルコフスキー監督のように、映像で読者に何かを考えさせることが得意なのがデヴィッド・リンチ監督。代表作『マルホランド・ドライブ』の解説記事があるので、ぜひ読んでほしい。
マルホランド・ドライブ/メビウス構造を解説!公式ヒント全問回答!あらすじネタバレ有!シーン別で謎考察! – CineMag☆映画や海外ドラマを斬る!
『ブルー・ベルベット』を徹底考察した記事もあるよ!
『ブルーベルベット』徹底解説!鬼才デヴィッドリンチが魅せる違和感!あらすじネタバレ – CineMag☆映画や海外ドラマを斬る!
記事の画像引用元:nostalghia – IMDb
- 1
- 2