映画『マ・レイニーのブラックボトム』ネタバレあらすじ解説
ブルースの母と呼ばれる偉大な歌手マ・レイニー( ヴィオラ・デイヴィス)のレコーディングがシカゴのスタジオで行われることになり、バックメンバーが地下の汚いリハ室へ集まる。
新入りのトランペッター・レヴィー( チャドウィック・ボーズマン)が新しいアレンジを主張。すぐに自分のバンドを持ってこんな場所とおさらばするとまくし立て、バンドリーダーのカトラー(コールマン・ ドミンゴ)や、老ピアニストのトレド(グリン・ターマン)と衝突して口論する。
レコーディングが始まるが、マ・レイニーの吃音の甥・シルヴェスターが曲出だしの語りを担当することになり、作業は進まない。
なんとかレコーディングを終えたメンバー。しかし自分の主張ばかりするレヴィーはマ・レイニーからクビを宣告される。地下室にあったドアを開けると、そこは袋小路の空間だった。
レヴィーはレコード会社の責任者で白人のメルに自分の曲のレコーディングについて尋ねると、曲に難癖をつけられ5ドルで買い取ると言われた。絶望したレヴィーはトレドに八つ当たりし、ナイフで彼を刺し殺してしまう。死んだトレドを抱えながら、レヴィーは失意の底に落ちていく。
映画『マ・レイニーのブラックボトム』完
最後のまとめ
考えさせられるセリフと、 ヴィオラ・デイヴィスや チャドウィック・ボーズマンの圧巻の演技が組み合わさり、ブルースが生み出された理由を肌で感じさせてくれたのが『マ・レイニーのブラックボトム』ではないか。
『グリーンブック』から一歩進んだリアリティと負のパワーに溢れている傑作となった。最高の演技を見せてくれた故 チャドウィック・ボーズマンに合掌。
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