2024年5月10日公開の映画『猿の惑星/キングダム』を初日に見てきました!
あらすじ・ネタバレなしの感想
物語ネタバレあらすじ・ラスト結末解説
視聴してのぶっちゃけ感想・評価(ネタバレあり)
これらの情報を知りたい人向けにわかりやすくレビューしていきます!
(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目から読んでください)
これから視聴する方の参考になるよう、作品についての視聴者口コミ・アンケートも投票お願いします↓
映画『猿の惑星/キングダム』ストーリーの意味の考察はコチラ↓
2024年の新シリーズ『猿の惑星キングダム』は王道ながら考察しがいのあるストーリーでした。 シネマグ ノアの方舟、少女・ノヴァが卵を潰した意味、すべてがノヴァの計画だった!?徹底考察していきます! 映画『猿の惑星/キン[…]
映画『猿の惑星/キングダム』作品情報
制作国:アメリカ
上映時間:2時間25分
原題:『Kingdom of the Planet of the Apes』
ジャンル:SFアドベンチャー・アクション
監督:ウェス・ボール
脚本:ジョシュ・フリードマン
原作:ピエール・ブール「猿の惑星」
公式サイトでは完全新作という触れ込みですが、設定は『猿の惑星: 創世記』〜『猿の惑星: 聖戦記』(2017年)までの前三部作を受け継いだもの。
キャスト
ノア|cast オーウェン・ティーグ
少女・メイ(ノヴァ)|cast フレイヤ・アーラン
プロキシマス・シーザー|cast ケヴィン・デュランド
ラカ|cast ピーター・メイコン
トレヴァサン|cast ウィリアム・H・メイシー
映画『猿の惑星/キングダム』あらすじ
『猿の惑星: 聖戦記』でシーザー軍 VS 人類の戦いが終わり、シーザーは死亡。それから300年が経過していた。
鷲(ワシ)をあやつって魚をとるイーグル族の青年・ノア(チンパンジー)は、仲間のスーナやアナヤと一緒に危険な崖を登りワシの巣から卵をゲット(孵化させて将来の相棒にするため)。
夜、ノアは村に魚を盗みにやってきた人間の少女・メイを発見。おどろいたメイはノアを突き飛ばした。そのときノアが持っていたワシの卵が割れてしまう。
ノアは明日の儀式までにワシの卵を調達しなければと思い夜中から山へ入る。そこで同じ部族の戦士が違う部族のゴリラに殺されているのを目撃。
ゴリラのシルヴァが率いる部隊はシーザーの村を襲い、仲間たちを全員プロキシマス・シーザーの王国へ連れて行ってしまう。
果たしてノアはプロキシマス・シーザー率いる猿の王国から仲間たちを救出することができるのか!?
『猿の惑星/キングダム』ネタバレなし感想・海外評価
ストーリーにはツッコミどころもありますが、アトラクション的な映画なので気になりません。(そんなつまらないことを気にするのは人間だけかもしれませんね笑)
おすすめ度 | 90% |
世界観 | 92% |
ストーリー | 80% |
IMDb(海外レビューサイト) | 7.4(10点中) |
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト) | 批評家 82%
一般の視聴者 82% |
メタスコア(Metacritic) | 66(100点中) |
※以下、映画『猿の惑星/キングダム』のストーリーネタバレありなので注意してください!
映画『猿の惑星/キングダム』ネタバレあらすじ解説
プロキシマス・シーザーの部下は人間の少女・ノヴァを探しながら、他のサル部族を奴隷として自分たちのアジトへ連れて帰っていた。(メイが知能が高い人間だと知っていたから)
プロキシマスの部下たちはノアの村をめちゃくちゃにし、全員を捕虜として連れて帰った。
抵抗したノアの父はゴリラのシルヴァに殺された。ノアは高い場所から落ちて気絶し、シルヴァたちに見つからずにすんだ。
翌日、意識を取り戻したノアは、仲間たちを取り戻すためにプロキシマスの部下たちを追って旅をする。
途中で、ノアはオランウータンのラカに会った。彼の仲間もプロキシマス・シーザーの部族に殺されたらしい。
ラカは「プロキシマス・シーザーは300年前に死んだシーザーの権威を使って、みんなをあやつっているだけだ」と話す。
ノアとラカは旅をする。なぜか人間の少女・ノヴァ(ラカがノヴァと名づけた)がついてきた。ラカは、猿たちはシーザーのように人類に優しくするべきだと言った。
プロキシマスの部下たちに見つかった際に、ノヴァがノアの名前を呼ぶ。なんと彼女は知能が高くしゃべれたのだ。本名はメイだと話す。
ノアたちはなんとか敵から逃れ、メイの先導でプロキシマス・シーザーのアジトを探した。
しかし荒れた川を渡る際にゴリラたちに見つかり、ノアとメイは捕らえられる。ラカは荒れた川に流された。
捕虜になったノアたちはプロキシマス・シーザーのキングダム(王国)に連れてこられた。海岸沿いにある要塞だ。
ノアの母や幼馴染のスーナたちイーグル族は、奴隷として働かされていた。母はノアとの再会を喜ぶ。
プロキシマス・シーザーはノアの知能を認め、「かつて人間が作った武器の貯蔵庫(巨大なサイロ)を開ける手伝いをしろ」と要求した。
いっぽうメイはプロキシマス・シーザーにアドバイスをする人間・トレヴァサンと話をする。
トレヴァサンは、行儀良くして猿たちに貢献すれば楽に暮らせると言った。
衝撃のラスト結末
ノアはメイに、仲間たちを解放するために協力して欲しいと頼む。
メイの目的は貯蔵庫の中にある“人間が再び話をできるようになる本”だった。
夜中、メイの案で海の堤防にダイナマイトを仕掛けるノアたち。
トレヴァサンがメイに止めるように言う。メイは彼の首をしめて殺害した。
ノアたちは崖をのぼり、通気口から人類がかつて作った巨大な貯蔵庫に侵入。メイはそこで何かを起動させるディスクを手に入れた。
ノアたちの作戦は、内側から貯蔵庫をひらき、イーグル族だけを中へ招きいれたあとで堤防を爆破して海水でプロキシマス・シーザーとその仲間たちをおぼれさせるものだった。
しかし武器庫を開けるとプロキシマス・シーザーたちが立っていた。裏で動いていたのがバレていたのだ。
メイが銃でプロキシマスの部下を撃ち殺す。メイはノアが止めるのも聞かずダイナマイトを爆破させた。
ノアや仲間たちも波に飲まれたが、なんとか武器庫の中から崖のうえに上がった。
ノアはプロキシマスと対決し、狭い場所に誘導してプロキシマスを水に沈める。
しかしプロキシマスは生きていた。崖の上でボコボコにされるノア。
ノアの父が飼っていたワシ・イーグルサンや仲間のワシが集まってプロキシマス・シーザーを攻撃し、崖から突き落とした。
一件落着。ノアたちは自分たちの村へ戻った。
メイが村にやってきてノアに別れを告げる。ノアは信頼の証として自分のペンダントをメイにプレゼントする。
そしてなんとメイは知能の高い人間たちが隠れ住む基地へ向かった。
メイが渡したディスクをインストールすると、人工衛星が起動。巨大なアンテナが作動して他の地域と通信ができるようになった。
映画『猿の惑星/キングダム』終わり
(ストーリーの意味の考察はコチラ↓)
2024年の新シリーズ『猿の惑星キングダム』は王道ながら考察しがいのあるストーリーでした。 シネマグ ノアの方舟、少女・ノヴァが卵を潰した意味、すべてがノヴァの計画だった!?徹底考察していきます! 映画『猿の惑星/キン[…]
映画『猿の惑星/キングダム』ネタバレ感想・評価
最高!猿になりてえ!
序盤は主人公・ノアの部族の生活をじっくり見せつけてくれるのがいいですね。
ワシの卵を取るために崖山を登るシーンは最高です。私も猿だったら、崖山を楽しくかけ登ることができるのでしょうか?
猿の鷹匠(たかじょう/タカやワシを扱う職人)の部族という設定も渋い!
後半の猿たちが旧約聖書のノアの方舟よろしく海水に飲み込まれていくシーンも迫力満点でした。
主人公のノアのキャラクター設定も良かったです。
いかにも映画的な超秀才の猿!っていう感じではなく、少年から大人になる微妙な時期の心理描写がリアルでした。
人類の愚かさを突きつけたラスト!
ノアとプロキシマス・シーザー部族の戦う物語ですが、明らかにメインテーマは猿(エイプ)VS 人類でした。
テーマの突きつけかたが非常にうまかったですね。
ノアと人間のノヴァ(メイ)は目的を一緒にする仲間!かと思いきや、ノヴァが勝手に海岸を爆発させるなど猿を信用せず、計算高い少女として描かれていました。
娯楽作ですはありますが、仲間を信頼して突き進むノアたちと人間の少女・ノヴァの対比の仕方が巧妙で、人間の愚かさがしみじみと伝わってきました。
ストーリーの良い点・ダメな点
『猿の惑星/キングダム』は大枠で見ると連れ去られた仲間たちを救出する王道のストーリーです。
けっこう各シーンは入り組んでいるというか変に複雑で、そこがまた良かったです。
プロキシマス・シーザーの部下たちに村が襲われるシーンをすんなり入れるのではなく、ノアが少女・ノヴァを発見するシーンがその前に差し込まれるなど、次に何が起こるか観客に予測させないようにしていたのがグッド。
ただノアとメイがあっさり捕まってラカが荒れた川に飲み込まれる中盤の展開はビミョウでした。
そもそもノアとラカとノヴァって別に強いわけでもないからプロキシマスの部隊に襲われたらイチコロなんですよね。
にもかかわらず、自信満々でプロキシマスの拠点に向かって堂々と歩いているのが謎。
あとストーリーで1番疑問だったのは、知能を持っている人類が各地に結構いるっぽいこと。
それとも猿インフルエンザで一旦みんな知能が下がったあとで、知能が高い人物がぽつぽつ誕生するようになったのでしょうか。
基地の中で何やら研究している人間たちが登場しましたが、そんなに知能高いならなぜこれまで猿たちに戦いを仕掛けなかったのか?理由がよくわかりませんでした。
まあ、続編『猿の惑星/キングダム2』でその謎が明らかになるのかもしれません。
最後のまとめ・続編ある?
映画『猿の惑星/キングダム』は、エンタメ要素がずば抜けているだけでなく人間の愚かさを突きつけることで猿になりたいと思わせてくれる完成度の高い作品でした。
主人公を人間でなく猿にすることで王道のストーリーでも違った視点に見えることもあり、考えてみると猿の惑星っていくらでも続編が作れそうですね。
海外評価もわりと高いので、『猿の惑星/キングダム』の続編が作られる可能性は高いと思います。第2作を楽しみにして待ちましょう!
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