ネタバレ考察『プラットフォーム2』意味不明なラストを解説,ミハルや前作とのつながり

  • 2024年10月9日

考察3:ミハルと子供について

前日譚である『プラットフォーム2』には1のミハルも登場する。ミハルの正体は毎月のはじめに最下層333に置く子供を連れていく者だった。

黒人の天然パーマの子供が、他の子供たちとの争いの果てに滑り台の頂点に立った。その子供がミハルに選ばれる。穴に送られるのは滑り台の頂点にたった子供なのだろう。

ミハルは何度も穴に子供を送っているうちに子供が犠牲になることに耐えられず、自ら穴に入って毎月子供を救うことにしたのだと考えられる。

そして穴の中にアジア系の女の子もいた。前作でゴレンとバハラトが見つけた女の子だ。(ミハルと血が繋がっているわけではないと考えらえる)。

子供がなぜ穴の最下層に送られるのかその意味は明らかにされなかったが、弱者である子供が社会の1番の犠牲者で、大人たちはそれに気がついていない!というメッセージなのだろう。

考察4:結局、穴や最下層の空間はなんなのか?

穴が現実の社会階層のメタファーであることは明確だが、今作ではより具体的な情報が出てきた。

ザミアティンの面談シーンで、彼が親や家族の誰からも見捨てられたために穴に入ることになったとわかる。

プレンプアンも芸術家として成功しながら自分の作品で恋人の子供が事故死してしまい、自ら孤立して穴に入った。

つまり穴は、社会で孤立した者たち=社会のゴミ=異分子を入れる機関だと推測ができる。

異分子がいると社会が健全に回らない。だから穴に入れるのかもしれない。

また333階の下にあるゴミ捨て場のような空間は限りなく地獄やあの世っぽいが、それほど救いがない場所ではなく社会に捨てられても身を寄せ合って生きている人たちの住処のようなところだと思う。

狂った資本主義や常識から逃れたところに希望があると表現しているのだろう。ゴレンとプレンプアンは社会の常識の外で再会したのだ。

あとは、月終わりの切り替わりのタイミングで穴が無重力になったことから、もしかしたら穴は宇宙空間にある巨大な筒状の建物なのかもしれないとも思った。

『プラットフォーム2』の前作からの設定改変・正直な感想・続編の情報はコチラの記事へ↓↓

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