インド映画『バーフバリ』感想レビュー「伝説誕生」「王の凱旋」まとめて解説、信者続出の理由!

  • 2024年5月15日

バーフバリを観た結果、すごーく楽しめて夢にまで出てきたので(夢で僕は平民だったので生活が苦しかったが)、感想や考察記事を書こうと思う。

興行収入もインド映画としては規格外!「伝説誕生」で102億円!「王の凱旋」で285億円、シリーズ累計でなんと387億円にものぼる!

僕はもともと「きっとうまくいく」などのインド映画が大好きだ!  近年のボリウッド(インドの映画制作地)は破壊力が段違い!と思ったら、「バーフバリ」はテルグ語なのでボリウッドじゃないっぽい。。ややこしいな。

それでは、バーフバリのここがすごい!ってところを解説していく!

映画『バーフバリ』映像がメチャメチャ美麗

まず、映像のクオリティがめちゃくちゃ高い!

序盤にバーフバリが巨大な滝を登ったり川を泳いだりするシーンがあるのだが、水の質感や色が画面越しに触れそうなほど伝わってきて、物語がなくても映像作品として成立するほど!

バーフバリ滝でジャンプ

ちなみに水の流れに徹底的に拘った結果、滝の映像に2年もかけたらしい。

インドというと、人口も国土も広すぎて先進国か後進国か掴めないが、
映像技術に関して世界トップクラスの人材が揃っているようだ!

映画『バーフバリ』のワクワクする自然や建物

バールバリは映像がメチャクチャ綺麗なことに加えて、自然の地形や王宮など建築物の造形の一つ一つにも圧倒的なこだわりをみせている。

驚愕のウォーターフォール

まず、滝を思い出してほしい!滝の設定すごくない!?

巨大すぎて頂上が雲に隠れて見えないのだ。滝の上と下の世界が完全に隔離されていて交流もない。バーフバリも登るのに何日も掛かっている。

バーフバリの滝!

このシュチュエーションにワクワクするのは僕だけではあるまい。こりゃ滝の撮影に2年かかるわけだ!

あと、川ね。マヘンドラ・バーフバリは惚れたアヴァンティカという女性の手が川の水に浸かっているときに、潜って気付かれないように手にタトゥーを彫るという離れ技をやってのけるんだけど、その時のポイントはその辺を泳いでいる魚。

ちっこい魚の一匹一匹がアクアリウムかよっ!ってくらいの色彩で描かれている!

そう!バーフバリは水族館ファンもしっかり取り込んでいるのだ。

お城付近に住みたい。

あとはやっぱりお城ね。周りの雲の感じからすると、空中に浮いてるんじゃないかっていう場所に、広大な石積みの敷地を再現。その上に石造りの美しくて細かい建造物がいくつも建ち並んでいるわけ。おまけに4角に池(プール?)まで完備。

バーフバリの王宮

そう!バーフバリは、お城マニアや歴史マニアや池マニアをも釘付けにしているのだ!

こんな場所があったら一生散歩だけして死んでいくことができる!カレーを食べながら広大な景色を見る。それで1日終わっても後悔しないであろう!

映画『バーフバリ』戦闘シーン:キメはスローモーション

バーフバリは戦闘シーンも破壊力抜群!

近年のアクション映画はリアリティが追求され過ぎていて、正直何やってるか分からね〜ことも多い!しかし、バーフバリは違う。

迫力ある戦闘シーンの”キメ”はご丁寧にスローモーションでみせてくれる!

「アレ?今何が起きた!?」と混乱するようなゴチャゴチャした映画とは違い、strong>カッコいい”キメ”シーン中に何度も「バーフバリっ!」と叫ぶことが可能、時間的余裕があるのだ!

バールバリの戦闘シーンスローモーション

(このシーンだけで5回はバーフバリと叫べるぞ!)

そして恋愛シーンもすごい!なんせバーフバリの「キメ顔」までスローモーションでじっくりと見せてくれるのだ。

今の日本の俳優でキメ顔のスロー鑑賞に耐え得る人物がいるだろうか?

戦闘シーンや恋愛シーン自体もシュチュエーションが物凄く練られていることに加え、スローモションでわかりやすく魅せる!を貫いた結果、老若男女のどの層からも支持を集め大ヒットとなった!

老若男女全てを恋させるバーフバリ

バーフバリを観て胸にズキュンと衝撃を受けた女性はさぞかし多いことだろう。それもそのはず、バーフバリにはおいも若きも男も女も、全てを魅了する力がある。

彼の魅力の一番の秘密は、自分の格好良さ、強さを完全に自覚して行動に移しているということだろう。例えるなら自分の可愛さを理解して人間を手玉にとるネコだ。

可愛さを自覚する猫

相手は必ず自分に惚れる、自分にはそれだけのモノが備わってる!

口先だけでなく、心の底からそう思い行動できるバールバリは、誰が見てもカッコいい男なのだ!

バーフバリの恋愛観については面白い題材なので下記記事でも詳しくまとめている!

日本の企業が欲しがるリーダーシップ

「王の凱旋」の戴冠式、バーフバリは王になれなかったにも関わらず、民衆からの声援は凄まじく地震まで起きた!過去にこれほどまで人望を集めた映画ヒーローがいるだろうか?

仮にバーフバリが保険のセールスマンだったとしたら、全国民が無条件で資料請求!いや、入会するだろう。企業としては、どんな犠牲を払ってでも欲しい人材である。

そして、忘れてはいけないのがクンタラ王国のクマラを「弱き者でも命を掛けて戦わなければならない時がある!」と鼓舞するシーン!クマラはこれを機に覚醒!

企業に置き換えると、部下に重要なプロジェクトを任せ、部下は期待に応えるために能力を開花させ成果を出す!という構図と等しいだろう。

普通に考えると、部下の仕事の面倒をみるコストや教育コストが膨大にかかるが、バーフバリなら「信頼」のたった2文字でそれらをチャラにできるのだ。コストカットの鬼である。

クンタラ王国での賊徒の反乱討伐あと、バーフバリの正体が明らかになり、みんながびっくりシーンがあるが、こんなどこかでみたことないか? そう!水戸黄門である!

クンタラ王国で身分を隠しながらファインプレーを連発する一連の流れは、まさにミトコウモニズム

こんなところにも日本人がバーフバリに熱中する秘密が隠されているのだ!

バーフバリを観ていて思い出したのが、漫画の「花の慶次」(最近の子は知らないか、、)

彼も自分自身が最強だと自負してやまないが、それだけに弱いものを決して見捨てず、戦えるものは鼓舞し、立場が上の人間には”笑い”を交えて自分の意見を述べた。

バーフバリとそっくりじゃないか!? バーフバリにも花の慶次にもいつの時代、どこの国でも通用する力強い魅力がある。

日本だろうが、インドだろうが、人を惹きつける根本的な要素は同じなんだね!

バールバリ信者が増えるワケまとめ

日本でも信者が「バーフバリ」と叫び出す理由をおわかり頂けただろう。

まとめると、壮大な自然や魅力的な建物、”キメ”がスローモーションで分かりやすい、圧倒的な自信とリーダーシップなど、今の日本に欠けている全ての要素がバーフバリに詰まっているからだ。

日本人の多くがバーフバリを観た男性は心の奥底に眠らせていた闘志をみなぎらせ、女性はリボンとか読んでいた頃の純粋な気持ちを思い出した。

心の中のバーフバリが目を覚ましたのだ!