映画『アトラス』ジェニファー・ロペスが人間に反旗をひるがえしたAI軍隊に戦いを挑む!
作品情報・キャスト
ネタバレなしの感想
物語ネタバレあらすじ・ラスト結末解説
正直な感想と酷評(ネタバレあり)
これらの情報を知りたい人向けにわかりやすくレビュー!
(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目から読んでください)
映画『アトラス』作品情報・キャスト
制作国:アメリカ
上映時間:2時間0分
原題:『Atlas』
ジャンル:SFアドベンチャー、AIロボ
年齢制限:13歳以上
監督:ブラッド・ペイトン(『カリフォルニア・ダウン』『ランペイジ 巨獣大乱闘』)
脚本:レオ・サーダーリアン/アーロン・イーライ・コリート
原作:なし、映画オリジナル
キャスト
アトラス役|ジェニファー・ロペス(『アナコンダ』『ハスラーズ』)
ハーラン役|シム・リウ(『シャン・チー/テン・リングスの伝説』『バービー』)
バンクス大佐|スターリング・K・ブラウン(『ザ・プレデター』『ブラックパンサー』)
ジェイク指揮官|マーク・ストロング(『クルエラ』『キングスマン』『ゼロ・ダーク・サーティ』)
ジェニファー・ロペスはNetflix『マザー』にも出演していましたね。
Netflix『ザ・マザー:母という名の暗殺者』(The Mother/2023)。元軍人で母役のジェニファー・ロペスが、生き別れた娘を救うためにマフィアや傭兵と戦うストーリー! シネマグ 良質なアクションが楽しめるいっぽう[…]
映画『アトラス』あらすじ
人間型AIのハーラン(シム・リウ)が自分や他のAIのコードを書き換えられるようになり、人類の大量虐殺を決行。
AIテロリストの反乱に人類は国を超えたICN軍を設立した。何とかAI軍隊を鎮圧したが、ハーランは「いつか人類を滅ぼす」と宣言し、一部のAIを引き連れて他の惑星へと逃亡。
28年後。AI分析官のアトラス(ジェニファー・ロペス)は捕らえられたAI兵士・カスカを尋問してハーランたちがどの惑星にいるか突き止める。
アトラスはバンクス大佐率いるAI戦闘マシンの軍に同行することにし、宇宙船に乗ってハーランがいる惑星に到着するが…。
思わぬ事態を受け、アトラスはAI戦闘マシン・スミスに乗り込んで1人でハーランの脅威に立ち向かうことになる。
ネタバレなし感想・海外評価
これから視聴する方の参考になるよう、作品についての視聴者口コミ・アンケートも投票お願いします↓
ジェニファー・ロペス主演のAIロボット大戦!ではあるのですが、ヒューマンドラマっぽい要素も強く、何がウリかわからない微妙な作品だった。
AI問題で新しい知見が得られる!とか、そんなことも一切ない。
AIロボ同士の対戦もそこまで見応えがない。
海外評価では、ロッテントマトズで批評家の支持が17%とヤバめの低評価を叩き出している!
おすすめ度 | 30% |
世界観 | 55% |
ストーリー | 25% |
IMDb(海外レビューサイト) | 5.6(10点中) |
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト) | 批評家 17% 一般の視聴者 56% |
メタスコア(Metacritic) | 38(100点中) |
※以下、映画『アトラス』のストーリーネタバレありなので注意してください!
映画『アトラス』ネタバレ・ラスト解説
アトラスの過去
アトラスの母は超優秀な科学者で、AIと人間の神経リンクシステムを作ったのも、ハーランを作ったのも彼女だった。
ハーランとアトラスは兄妹のような関係なのだ。
しかしある日、母がハーランばかりにかまうことに嫉妬したアトラスは、自分も頭がよくなればかまってもらえると考えた。そこで母に無断でハーランと神経リンクを接続。ハーランに自分の頭を良くしろと命令した。
神経リンクしたことで逆にハーランが人類について学び、このままでは人類が自滅すると考えて、自分たちが人類を支配・管理しようとしたのだ。
ハーランのテロ行為は人類を存続させるためだった。
惑星での予期せぬ出来事
ハーランのアジトを急襲する作戦前に母船のダイーブがAIドローンに襲撃され、バンクス大佐の部隊は壊滅。
アトラスはAIマシンに乗り込んで惑星に不時着する。
ハーランとの過去から、AIに対して嫌悪感を持っており、AIマシンのスミスと神経接続することを拒んだ。
しかし、殺したはずのカスカなど敵は差し迫っている。アトラスは神経リンクを了承した。
救助ポッドまでの道のりでスミスと会話しながら心を開いていくアトラス。
ハーラン一味を倒すため、彼らのアジトの近くにミサイルのGEOタグを設置しようとするが、カスカ(何体もいる)たちに捕まる。
バンクス大佐も捕まっていた。
ラスト結末
アトラスは殺されそうになるが、スミスと100%シンクロして彼をよみがえらせることに成功。
バンクスが犠牲になって基地を爆破し、多数のAIを殺傷した。
最後に残ったハーランがアトラスに挑む。ラストバトルでアトラスは心肺停止の状態におちいりながらも、スミスとのコンビネーションでハーランに勝利。
アトラスが涙を流すなか、スミスはアトラスに酸素を残すために機能を停止する。
ICNの軍がアトラスを救助に来た。
しばらく後、アトラスはレンジャーになり、新しいマシンに乗り込んだ。AIスミスのプログラムが起動する。アトラスは微笑んだ。
映画『アトラス』終わり
ネタバレ感想・評価
ジェニファー・ロペスのファンムービー
まさかAIテロリストを倒しに辺境の惑星を冒険するSFアドベンチャーで、ジェニファー・ロペスとAIの禅問答を淡々と見せつけられるとは…。
ジェニロペのファンは大満足。逆にいうとそれ以外のだれが楽しめたんだ?って作品だった。
ストーリーのツッコミどころ
AIがテーマのSFはもう食傷気味。よほど面白いか、人工知能について斬新な考察があるかでなければ鑑賞者は興味を維持できないだろう。
そういう意味でも『アトラス』は微妙。ジェニファー・ロペスがAI戦闘マシンのスミスと親友になって終わる御涙頂戴系だっただからだ。
生成AIの話題でもちきりになって久しいが、この結末だと40年以上まえの『ブレードランナー』(1982)のほうがまだ視点がシャープだと思う。
あとはAIマシンのスミスが融通が効かない典型的なロボットとして描かれていたのも残念。未来の技術レベルなら融通効かないロボットの問題なんかとっくにクリアしてるはずだろ…。
あとはAIロボットたちがそこまで強くないのも違和感。人間を超える知能なら超強い武器とかたくさん作れそうだけど。
人工知能は進化しても人間の作った脚本は進化していない…。この事実はある意味で怖い。『アトラス』から得られる学びはそんなところだろう。
アクションもなんか残念
人間が乗り込んだAIロボット同士の対戦が見どころ!ストーリーじゃなくてロボット対戦がメインじゃ!と思いきや、速すぎるしごちゃごちゃしてて何やってるかわからないシーンが多い。
AIのシャンチーと戦うラストバトルはまだ良かったけど、そこにしてもバリバリCGでイマイチ臨場感がなかった。
結局、最後の最後まで何がメインかよくわからない映画だった。ジェニロペのミュージック・ビデオとしては最高のクオリティだったことは確かだが。
ここまで読んでいただきありがとうございます。レビュー終わり!
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