「アンチヒーロー」最終回まで全話ネタバレ考察「明墨が本当に証明したかったこと」あらすじ

  • 2024年6月17日

2024年6月16日の日曜劇場「アンチヒーロー」10話までの全エピソードのあらすじネタバレ&最終回まで!

シネマグ
最終回はめちゃくちゃ面白かった。明墨が本当は何をしようとしていたのかわかった。糸井一家殺人事件の犯人は!?
毎週ネタバレあらすじと考察を掲載していきます。

1話「接点」ネタバレと考察

1話の内容まとめ↓

  1. 弁護士の明墨が殺人事件の容疑者・緋山を弁護
  2. 明墨が検察側の証言者のウソを暴く
  3. 明墨は緋山が殺人犯だと確信しつつ弁護しているっぽい
1話のあらすじネタバレ詳細(タップで表示)
町工場に隣接する自宅で、社長の羽木朝雄がハンマーで頭を殴られて殺される事件が発生した。

弁護士の明墨正樹(長谷川博己)は、被告人・緋山啓太(岩田剛典)の弁護をすることに。

新米弁護士の赤峰柊斗(北村匠海)も今回から明墨の弁護チームに加わった。

「アンチヒーロー」1話

©︎TBS公式サイト

検察は↓

  1. 緋山の指紋が被害者の家の玄関にあったこと
  2. 被害者の爪に緋山のDNAが付着していたこと
  3. 監視カメラの焦って帰る緋山の映像
  4. メガネを取りに帰った従業員・尾形が緋山と社長の口論を目撃したこと

を証拠として提出。

明墨は被害者の幼い息子・湊を法廷に呼び、「ボールを取ってもらうためにちょっとまえに緋山を家に入れた」と証言させた。

被害者の家にあった緋山の指紋は、事件の前についた可能性が浮上する

明墨の部下の紫ノ宮(堀田真由)は、実は湊のボールを取るために自宅に入ったのは緋山でなく別の従業員だと気づいてあぜんとした。

明墨は湊が緋山に都合のよい証言をするように仕組んだのだ。

さらに法廷では、明墨がおこなった聴力テストにより、検察の証人・尾形(一ノ瀬ワタル)は“メガネではなく補聴器を取りに工場に戻っていた”ことが判明。

検察は尾形に偽証まがいのことをさせていたと発覚。尾形の証言(工場に戻ったら緋山と社長が口論していた)の信憑性も失われた。

後日、社長殺害の凶器のハンマーが発見される。

明墨は裏で緋山に「凶器のハンマーを事件前に無くしたことにしよう」と提案していた。

1話の考察と感想

シネマグ
小さい子供を証言台にあげるなど、意外な展開がとっても面白かったです。

1話の考察まとめ↓

  1. 明墨は殺人犯の可能性の高い緋山の無罪を勝ち取ると見せかけ、「緋山を有罪にしてやるぜ」と検察と取引するのでは。
  2. 明墨の最終目的は、刑務所にいる冤罪の死刑囚・志水の釈放
  3. 犬を散歩させている少女・紗耶は志水の子供
タップで1話のくわしい考察を表示
明墨は緋山が社長を殺したと知っていて弁護を引く受けたとわかる衝撃的な結末でした。

(確定はしてないですが、第1話時点だと被告の緋山が社長を殺した可能性が高いです。)

「アンチヒーロー」第1話の長谷川博己

©︎TBS公式サイト

なぜ明墨は殺人犯の緋山を無罪にすることに固執しているのでしょうか?

裁判所の外に、「小国智浩を釈放せよ」というプラカードがありました。

明墨は(被害者の妻・春子に)「検察に証拠を揉み消されて無罪なのに10年間死刑を待っている人間もいる」と語っていました

明墨が手紙を送っている死刑囚・志水(緒形直人)も冤罪なのだと思います。

明墨が気にかけている少女・紗耶は志水の娘なのでしょう。

感想を語る犬

明墨は過去に志水を弁護しきれなかったことを悔やんでいると思われます。

アンチヒーローの明墨は正義の心を持っているわけですが、なぜ殺人を自白した緋山を必死に無罪にしようとしているのか? 疑問が浮かびますね。

明墨は聴覚障害を持つ尾形の嘘の証言を暴きましたが最後には親身になり、「あなたを差別して解雇するような会社は不当だ。タダで違約金を受け取れるようにしてやる」的なことを言って正義感を発揮しています。

そんな明墨が緋山を必死に弁護することに何か理由があると考えるのが妥当でしょう。

次のパターンが考えられます。

  1. 緋山の無罪を勝ち取れそうになる
  2. 検察と取引して、緋山を有罪にする代わりに志水が無罪の証拠や情報を得る

こんな感じで検察と取引するのではないでしょうか。

おそらく志水を有罪にした検察の黒幕は伊達原泰輔(野村萬斎)。

明墨は緑川(木村佳乃)あたりと取引をして情報をもらい、最終回で伊達原と対決するのでは?

感想を語る犬
アンチヒーローと見せかけて明墨が普通にいいヤツの可能性があります(笑)。

また、赤峰弁護士がコンビニでバイトしている男性(細田善彦)に会いにいき、冷たい態度を取られてもお辞儀をしていたシーンも気になりますね。

推測になりますが、赤峰が弁護士になるキッカケの事件にコンビニの男性が関わっているのかもしれません。

2話「拒絶」ネタバレと考察

2話の内容まとめ↓

  1. 明墨は「被害者の爪にあった緋山のDNA」の鑑定捏造を主張
  2. 緋山は無罪になる
  3. 赤峰は緋山が証拠品を捨てているのを見てショックを受ける
    緋山が殺していたのだ
タップで2話のネタバレ表示
明墨は姫野検事が被害者の爪に緋山の皮膚が入っていると証拠を捏造させたと考える。

赤峰、紫ノ宮、白木は、法医学者の中島教授と助手の水卜健太朗を調べさせた。

明墨は「証拠を捏造した」という水卜の発言を法廷で公開。

緋山は無罪になった

赤峰は、釈放されて証拠品の血の付いた服を捨てている緋山を目撃。緋山が殺していたのだ。

赤峰は明墨に怒りをぶつけた。

明墨は「ももせれいこ」という女性の墓参りで涙を流す。

2話の考察と感想

2話の考察まとめ↓

  1. 明墨が手紙を送っている拘置所の人物の名は志水
  2. 明墨が担当した過去の事件でれいこが死亡。志水が無実で収監された
  3. れいこが飼っていた犬がマメ
  4. 緋山は殺していないが被害者と乱闘したパターン
タップで2話の考察詳細表示
明墨が手紙を送っている収監者の名前がチラッとだけ見えました。

シネマグ
緒形直人さんが演じているのは志水という名前のようです。

紗耶と志水は親子なのか…明墨が墓参りをしていた「モモセレイコ」との関係も気になります。

れいこが飼っていたゴールデンレトリバーがマメなのでは。

紗耶がわんはっぴー(保護犬の施設)で世話をしているのがマメです。

推測になりますが、明墨とれいこは犬関連で知り合ったのでは?

紗耶はゆめみらいの家という児童養護施設にいます。紗耶がれいこの娘の可能性も大いにありますね。

シネマグ

明墨が担当した事件の被害者がれいこ
被告として逮捕されるも無実なのが志水なのでは。

検察は無罪になった緋山を控訴するようなので、1話での考察のとおり明墨が「緋山を有罪にしてやる」で検察と取引する可能性は高いと考えます。

緋山が殺していない可能性もゼロではないです。

その場合、緋山が血のついた服を捨てていた理由は、被害者と乱闘したあとに被害者が殺されて、証拠を隠滅しないと自分の有罪が確定するからなどが考えられます。

感想を語る犬
明墨が緋山の無罪と過去の冤罪をりょうほう達成するドラマティックな展開もありそう!

ただ2話は北村匠海、堀田真由、大島優子が大学の内部を探るシーンが大半で、リーガルものとして正直ちょっと退屈でした。

ストーリーはいいと思うんですが、演出になぜかドキドキできないのです。

まあ、登場人物同士の関連性がわかってきたらもっと面白くなるのでしょう。

3話「過去」ネタバレと考察

タップで3話のネタバレあらすじ表示
明墨は、クラブの路地裏で暴行事件を起こした大物議員・富田誠司の息子・正一郎を弁護することに。

赤峰は、正一郎を乗せた友人・木田のドライブレコーダーがないことに疑問を感じた。

実は赤峰は、前の事務所で富田誠司によって正一郎の暴行の罪をなすりつけられた松永(細田善彦)の弁護を担当し、証拠を揉み消されて敗訴した過去があった。

2回目の公判で、緑川検事は富田議員の秘書が証拠のドライブレコーダーを持っている配管業者・蒲生を買収した映像を見せる。

明墨はあっさり負けを認めた。

明墨は赤峰のために正一郎の裁判を引き受け、ワザと負けたのだった

赤峰は明墨が正一郎の裁判を受けると知り、移籍してきたと話す。

明墨が囚人の志水に面会にいく。

タップで3話の考察を表示
配管業者・蒲生に、「富田議員の秘書が裏金を渡しにくるから映像を取れ」と指示したのは明墨なのでしょう。

シネマグ
まさか赤峰のためにワザと負けるとは…。明墨はアンチヒーローというより人情派ですね。

明墨は5年前から弁護士に転向し、それ以前は検事だったようです。

明墨は検事のときに囚人・志水(緒形直人)を有罪にしたものの、あとで冤罪だとわかって罪の意識に苦しんでいるのかもしれません。

だからこそ赤峰に道を指し示すような行動を取っているのでしょう。

4話「冤罪」ネタバレと考察

タップで4話のあらすじ表示
明墨は志水裕策に会う。糸井一家殺人事件で冤罪にもかかわらず死刑判決を受けた志水は、静かに死にたいと言った。

明墨は「私があなたを無罪にします」と言った。

明墨は宇野弁護士の不倫をあばき、公表しない代わりに3件の不同意性行で逮捕された来栖礼二の弁護をゆずってもらう。

来栖は宇野の入れ知恵で2件についてはすでに自白していた。

明墨、赤峰、紫ノ宮は、来栖の3件目の被害者・絵里が警察とグルだと確信

絵里は来栖をストーカーするほど気に入っていたが彼に性犯罪の前科があると警察から聞かされ、おとしいれることを決意したのだと仮説を立てた。

赤峰は、12年前に紫ノ宮の父で千葉県警刑事部長の倉田(藤木直人)が志水裕策の事件で証拠を隠蔽したことに明墨が気づき、倉田をおとしいれて志水の無罪を勝ち取ろうとしていると知る。

明墨が警視正の伊達原(野村萬斎)に呼び出される。

タップで4話の考察を表示
わんはっぴーでの紫ノ宮とスタッフの会話から、明墨が墓参りをしていたモモセレイコの娘が紗耶のようです。

モモセが志水の妻で、夫の死刑判決を受けて世間からバッシングされて自殺してしまった…このパターンがありそうですね。

なぜ名字が違うのでしょうか?

志水レイコだったけど、志水裕策が「死刑囚になってしまったから離婚してくれ」と言ったのかな。

明墨は12年前の事件のとき検事だったものの、志水の事件を担当していたわけではなさそうです(担当していたなら赤峰が調べてすぐ気づくでしょう)。

倉田(藤木直人)が来栖を逮捕するために絵里を利用したことを暴露し、12年前の志水の事件の証拠隠蔽を明らかにするつもりなのでしょう。

5話「因縁」ネタバレと考察

タップで5話のあらすじを表示
明墨を料亭に呼び出した伊達原は、君が正義の検察官として志水を死刑囚にした!と笑った。

来栖の不同意性交について、明墨と赤嶺たちは宇野弁護士や絵里に個別で会い、関係を揺さぶった。

紫ノ宮は父・倉田刑事部長に会い、今回の事件のでっちあげや12年前のことについて聞く。しかし倉田は不正ではないと言った。

公判で絵里が警察に脅されて来栖に襲われたと嘘の偽証をしたと証言。

裏で明墨に来栖には遊び相手の女性が仕掛けていたGPS情報のアリバイがある。来栖をおとしいれてあなたを弁護するから真実を証言してほしいと頼まれていたのだ。

倉田は逮捕されることになる。紫ノ宮は父が実際に絵里と共謀した捜査一課の大西をかばうために犠牲になったと考え、12年前の証拠隠滅も何かを守るためだったのだと推測する。

明墨の前に緋山がやってきた。明墨は例の物は手に入りそうかと聞き、緋山は、はいと答える。

タップで表示5話の考察:12年前の真犯人は尾形!
予想通りやっぱり緋山が再登場しましたね。殺人犯をそのまま野放しにするわけないから、何か理由があると思っていました。

緋山が何を手に入れるのか?12年前の糸井一家殺人事件の真犯人の証拠でしょう。

明墨が緋山を利用する理由は、緋山の身辺に12年前の真犯人がいるからだと思います。

とすると、濃厚なのは第1話で虚偽の証言をした尾形(一ノ瀬ワタル)でしょう。

もしくはトリッキーなパターンで、1話で死んだ社長が糸井一家殺人事件の関係者だったなど。

第6話が待ちきれません!

アンチヒーロー6話「不正」ネタバレと考察

タップで6話あらすじを表示
明墨は緋山に江越という人物を調べさせ、12年前の糸井一家殺人事件の証拠を探していた。
緋山は江越の携帯の情報にあった人物に接触をはかっていると話す。
江越は人の弱みを握って操る卑劣な男らしい。赤峰は2人の会話を盗み聞きしていた。大洋出版の元編集長・沢原麻希(珠城りょう)が個人情報流出で一審で有罪になり、控訴審を控えていた。明墨のチームが担当することになる。沢原はIDカードを盗まれてデータを流出されたと無罪を主張。情報を受け取った会社から沢原の口座に金も振り込まれていたので一審で不利に働いた。沢原は社内の上田(河内大和)が自分の出世を憎んでやったのでは?と考えていた。明墨は上田から取材を受けるフリをしてGPSを仕込み、赤峰に尾行させる。
上田が加崎副大臣と仲が良いことが判明。
加崎副大臣の不倫スクープを掲載していた沢原をおとしいれるために上田が仕組んだ線が濃厚になった。さらに、上田が個人情報を受け取った会社とチャットでやりとりをしていたことも判明。控訴審が始まる。赤峰が上田が犯人だという証拠を提示するが、上田の証言でGPSと尾行がバレて、瀬古判事によって証拠不採用となった。明墨は事務所で狙い通りだと話す。
明墨の狙いは瀬古判事だった。GPSが暴かれた件も瀬戸の入れ知恵だろうが、想定内だった。夜のバーで瀬古が伊達原と酒を飲み、明墨をおとしいれる相談をしていた。

6話の考察・感想

タップで6話の感想と考察を表示
シネマグ
緋山が調べている江越(えごし)とは?やっぱり迫田孝也さん!?

そしてまさかの瀬古判事、実はクソババア案件!(笑)。
神野三鈴さんの演技が上手すぎて完全にこの人いい人だと思い込まされていたので、ゾクっとしました。神野さん最高!

瀬古判事は明墨に、昔は女性だったから不当な扱いを受けて苦労したと語っていました。最高裁判事になりたいのもそのためでしょう。

しかし、その手段として政治家たちの罪を伏せて蜜月の関係をもつことに尽力していたのでは?

糸井一家殺人事件で志水に死刑を言い渡したのも瀬古です。捜査の指揮をとっていた検事は伊達原です。

ちょっと思ったのが、瀬古が糸井一家の判事だったことになぜ今まで気づかなかったのでしょう。今回ネットで調べてわかったというのは少し変です。

今後は瀬古を倒して伊達原を追い詰める半沢直樹パターンになりそう。

紗耶は志水の娘だとわかりました。あとは明墨が墓参りをした故人・桃瀬礼子が誰か?ですね。

7話「追及」ネタバレと考察

7話あらすじ
瀬古判事は自分の権力を盤石にして最高裁判事になるため、裏で富田議員とつながっていた。
賄賂(ワイロ)を受け取る代わりに、彼の息子の正一郎を無罪にして松永を有罪にしたのだ。現在の瀬古は加崎議員にすり寄っている。明墨は、富田議員の秘書・小杉に向かって「富田は釈放された。お前だけが犠牲になる」と言って脅し、正一郎を無罪にするために金を配っていた事実を証言させようとする。しかし自分が賄賂を受け取ったことがバレたくない瀬古は、加崎議員に頼んで小杉を加崎の秘書にしてもらう。加崎の秘書になれた小杉は証言を撤回。明墨は富田議員に、「加崎と瀬古が組んであなたを陥れようとしている」と話す。明墨の口車に乗った富田は、瀬古に賄賂を渡したことを証言した。瀬古に弾劾裁判(判事をやめさせる裁判)の通告がくる。瀬古は伊達原に「なんとかしろ」と泣きつくが、「知らない」と見放される。瀬古は明墨に、「女性だから男性から不当な扱いを受けてきた。女性の権利のために権力が必要だった…」と涙を流してうったえる。
明墨は、「あなたが加崎のために犠牲にした沢原副編集長も女性だ」と返した。瀬古は弾劾裁判によって判事の座を奪われることになった

沢原は個人情報流出事件で無罪に。他の出版社に勤めることになり、明墨の頼みもあって「12年前に瀬古判事が死刑宣告した志水は冤罪の可能性がある」という記事を掲載。

明墨は養護施設にいる紗耶に、「お父さんが有罪になったのは私のせいだ。真実を話す」と告げた。

赤峰は、富田議員が賄賂を渡して息子・正一郎を無罪にした証拠で再審をし、松永は無罪になる

緋山は江越の居場所を見つけた。

赤峰がゴミ処理場で捨てたはずの血のついた上着(緋山が捨てたもの)を持って現れ、緋山に「江越とは誰だ?」とたずねる。

7話の解説と考察をタップ
緋山も12年前の事件に関わっているとしたら、羽木社長を殺した動機は(本当に殺していればですが)職場でのトラブルではなく、糸井一家殺人事件に関する恨みなのかもしれませんね。知り合いだったとか?

羽木社長と江越になんらかの関係があり、その周辺に糸井一家殺人の真犯人がひそんでいるのではないでしょうか。

あらためて、なぜ12年前の事件で瀬古判事、伊達原警視正、千葉県警の倉田までも不正を働いたのか考える必要があります。

シネマグ
糸井一家殺人事件の裏に、世間を揺るがせるようなもっと大きな事件が隠されていたと思えてなりません。

8話「真実」ネタバレと考察

赤峰は緋山が殺人を犯した際の血のついた作業着をゴミ捨て場から見つけ出していた。

緋山が事情を説明する。緋山は母が危篤のときに羽木社長から仕事を休んだらクビだと言われて看取ることができなかったなど不当な扱いを受け、最後には母の死を侮辱されて殺してしまったらしい。

緋山は12年前に江越からの依頼で闇サイトの仕事をしており、その際に公園で盗撮を行った。盗撮の時刻は糸井一家の殺人事件があった日時で、その動画には公園にいる志水が写っていた。つまり江越から動画のデータを受け取れれば、志水の冤罪が証明できる。

緋山は志水冤罪の役に立ったら自首するつもりだという。

いっぽう、明墨は紗耶に自分が志水の取り調べをして自白をさせたと謝罪。明墨と紗耶は志水に面会にいく。明墨は無罪にすると誓った。

紫ノ宮は青山から、12年前にアリバイの盗撮動画を伊達原と千葉県警の倉田が隠蔽したと聞かされる。桃瀬はかつての明墨の同僚で、志水の冤罪を調べていた人物だ。

明墨は江越(本名は後藤秀一)に直接会って盗撮動画を渡せと交渉。しかし伊達原の策で部下の菊池検事が先に江越と交渉していたと知って愕然とする。

伊達原は盗撮の動画データを削除し、明墨の事務所に言って嫌味を言いまくった。

8話の考察

緋山が盗撮で糸井一家殺人事件に関わっていたとは予想できなかったです。志水も殺害された糸井と組んで横領をしていたから疑われてしまったんですね。

桃瀬礼子は明墨の同僚で、志水が冤罪だと調べていたけど病気で死亡してしまった人物。桃瀬はわんはっぴーでボランティアの仕事を通じて紗耶と知り合ったよう。

今後焦点になるのは、糸井が殺された理由です(もちろん犯人も)。

横領に伊達原が絡んでいた線がありそうですね。

9話「約束」ネタバレと考察

赤嶺は桃瀬の母親から桃瀬がつけていた日記を手に入れる。

桃瀬の調査

桃瀬は伊達原の下についていたが、志水の冤罪の噂を聞き独自に調査。

噂のもとの深澤刑事から、盗撮を送りつけられた女性から動画を見せてもらいそこに志水が映っていたと聞く。しかし深澤は証言まではしてくれない。

その後、桃瀬はわんはっぴーに通い、紗耶と仲良くなった。しかし志半ばで病気になり、明墨に調査ファイルを託した。

赤嶺が志水から受け取った被疑者ノートに眼瞼下垂に弛緩性麻痺という情報が乗っていた。紫ノ宮は糸井一家殺人で毒物認定された硫酸タリウムの症状ではないと気づく。鑑定結果が伊達原によって改竄されていたのだ。

明墨たちは眼瞼下垂の麻痺の症状はボツリヌストキシンだと気づく。桃瀬も気づいていたようだ。しかし毒の鑑定をした平塚はすでに他界しており、赤嶺は彼の助手だった人物たちを探す。

明墨と紫ノ宮は収監中の倉田と面会。倉田は、当時すでに志水が自白して家庭はボロボロになっており、伊達原から証拠ビデオ(盗撮に映る志水)を隠蔽しなければ君も私も終わり、お互い娘がいるから十字架を背負おうと持ちかけられ、証拠を隠蔽したと自白した。

そんな中、白木凛(大島優子)の裏切りにより、血がついた緋山の上着が伊達原の手に渡る。明墨は証拠隠滅の罪で逮捕された。

明墨の裁判を伊達原が担当することになる。

9話考察:白木の目的は?

白木は明墨の逮捕について「当然のむくいだ」と伊達原に言いました。ということは、単に金目当てなどの浅い理由でなく、明墨に恨みを持っていたとわかります。

おそらく明墨が検事だったころに白木の肉親を有罪にした過去があるのでは。

だから復讐の機会をうかがって明墨のもとで働いていたのか…怖すぎますね。

ただ、白木が裏切ったのではなく、明墨が指示していた可能性も大きいですよね。伊達原の腹部に短剣を仕込むために白木を潜入させたわけです。

その場合、緋山の上着は実は複製品で、逆に検察が証拠を捏造していた!みたいな反論パターンがありそう!とにかく最終回が楽しみです!

アンチヒーロー最終回ネタバレ

明墨が緋山の事件の証拠隠蔽で起訴されて公判がはじまる。

決定的な証拠があるとして、当時毒物を鑑定した平塚が残した本物の書類があると話す。

伊達原は白木からそのことを聞いていたので、その書類を自分で事前に処分した。しかし部下の緑川検事が伊達原が書類を抜き取るところを録画していた

白木は裏切ったと見せかけて、明墨の指示で伊達原がその書類を隠滅するために動くように仕向けただけだった。

緑川検事(木村佳乃)が明墨や桃瀬の同期で、緑川は桃瀬から志水の冤罪を聞き、明墨と提携して裏で冤罪を勝ち取るために動いていた。

平塚が残した鑑定結果は緑川が仕込んだのだが、実はその鑑定書類すらも明墨の偽造だった。

緑川が伊達原を起訴、伊達原は少したつと証拠を隠滅したことを認める

緋山は自首して、遺族に謝罪の手紙を書いた。

志水の再審請求が通り、赤峰が弁護士て無罪を勝ち取る。釈放された志水は娘の紗耶と抱き合った

最終回の感想と考察:明墨が本当に成し遂げたかったこと

明墨は有罪になって罪を償い続けるのか、それも渋い!と思っていたら、赤峰が「あなたを無罪にしてさしあげましょう!」のアンチヒーロー継承!

明墨は単に志水を無罪にしたいだけでなく、司法界、そして世の中を変えたかったというメッセージが伝わってきました。赤峰が無罪にしてくれると思うので、明墨も一生法だけでは助けられない人たちを救うアンチヒーローを続けるのでしょう。緋山に1度罪を犯したら向き合い続けなければならない…と語っていたので、明墨も志水を助けて終わりではなく、今後も過去の十字架を背負って活躍するのだと思いますこれも渋い!

すべてにけりがついて留置所の明墨の表情が穏やかになっただけでなく、紫ノ宮が父・倉田としゃべっているとき、最後には声のトーンが上がり、娘の声に。やっぱり父娘なんだな。

演出家もそれを演じられる役者さんもみんな化け物ですね。演技の切り替え1発で感動させてくる名演出だと思いました。

ただ、糸井一家を殺したのは誰か分からずじまい。これはちょっとモヤッとしました。糸井一家については何も情報がないので真犯人も流石に考察不可能です。野放しのまま。ただ、糸井一家の犯人も明墨や赤峰、紫ノ宮、緑川たちが今後暴いてくれるのではないでしょうか。イケるぜシーズン2!