映画『あの人が消えた』ネタバレ・ラスト結末解説
丸子は302号室の島崎が205号室の小宮をストーカーしているのでは?と考える。
丸子が島崎の部屋をのぞくと、盗聴器をモニタリングする装置のようなものがあった。
小宮が心配になった丸子は、彼女の部屋のインターホンを押すが応答がない。投稿されている小説の更新もここ数日はない。島崎が小宮を拉致したのでは?考えた丸子は、他の住人に話を聞く。
201号室の巻坂は、小宮がぐったりしていて島崎によく似た男性に抱えられていたと話す。
301号室の長谷部によると、小宮がいなくなって日に隣のベランダを覗くと、島崎が血だらけのワイシャツを着てタバコを吸っていたという。
303号室の沼田は、小宮の部屋で血だらけの女性の幽霊を見たと言った。丸子は小宮が島崎に殺されてしまったのではないか?と青ざめる。
丸子は警察に相談するが、島崎は芸人であの部屋が事故物件で、心霊現象を観測する企画で住んでいるだけらしいと言われる。
丸子は島崎が小宮の205号室に入っていくのを目撃。自分も部屋の中に入る。すると小宮もいた。
丸子と荒川は部屋で小宮と島崎から話を聞かされる。2人の本名は須藤と別府という名前で本当はこのマンションに住んでいるテロリストを探すために行動している公安の職員だということだ。
しかし丸子は、小宮の話の須藤や別府が本棚にあるタイトルから取られているものだと知る。小宮の話に出てきた登場人物の名前を頭文字だけ取って並べると「すべてうそ」となる。丸子はそのトリックに気づき、テーブルの下で嶋崎が小宮にナイフを向けているのを見つける。荒川と2人で島崎を取り押さえた。
警察によると、島崎は連続殺人犯で三ヶ月前に行方不明になった20号室の流川翼も部屋で殺されていたらしかった。島崎は小宮をターゲットにして部屋の中で鎖で縛り付けていたのだ。
丸子は小宮の部屋から死体が運ばれていくのを見る。なんと自分の死体だった。小宮の部屋に入った時にすでに島崎に刺されて殺されており、その後で荒川がやってきて小宮と島崎の嘘の話を聞いていたのだった。丸子はその場に霊としていたのだった。
丸子は落とした本のメッセージで小宮に別れを告げる。目を覚ますと、小宮の小説のスパイに転生していた。
『あの人が消えた』ネタバレ感想・評価
アイデア自体は挑戦的で面白かった。ただ肝心のストーリーが面白いかと言われると正直微妙。
中盤まではそこまで何も起こらない展開が続くのがキツかった。
小宮の話が偶然すぎるので「さすがに全部偶然ですませるのは映画としてありえないから嘘なんだろうな〜」と思っていたらやっぱり嘘だった。
そしてよく考えると登場人物の苗字の頭文字が丸子が死ぬというネタバラシになっている点に気づく。そのトリックも楽しいけど、それが物語の面白さにつながっているのかは微妙なラインだった。君はこの謎が解けたか!?と仲間内で盛り上がれるナゾナゾ映画みたいな印象。
映画『あの人が消えた』作品情報
ジャンル:サスペンス・コメディ
監督・脚本:水野格
原作:映画オリジナルだが、水野格原案・古川春秋著の小説版あり
音楽:カワイヒデヒロ
主題歌:NAQT VANE「FALLOUT
ここまで読んでいただきありがとうございます。『あの人が消えた』レビュー終わり!
2024年公開の邦画レビュー関連記事
映画『ラストマイル』巨大物流センターの荷物に1ダースの爆弾が仕掛けられた!センター長や物流のみんなはどう解決するのか?真犯人の動機は!? シネマグ 野木亜紀子さんの脚本はやっぱりうまかったな。キャストも素晴らしい!ロッカーに[…]
映画『あんのこと』 シネマグ 映画を観て久しぶりに絶望した。傑作だけど劇薬!実話がもとなのが苦しすぎる 考察:実話と映画の内容比較、モデルのハナさんに関する新聞記事 物語ネタバレあらすじ・ラスト結末解説 […]
邦画『夏目アラタの結婚』 シネマグ 猟奇サスペンスかと思いきや、児童虐待の闇を深ぼる異色のラブストーリー。 ストーリー考察:可哀想な目で激怒する理由とネグレクト、エンドロールや×印の意味 物語ネタバレあら[…]
- 1
- 2