ネタバレ考察『あの人が消えた』名字と部屋番号に隠されたラストの伏線!元ネタ映画の解説

  • 2024年10月2日

『あの人が消えた』人が消えると噂のマンション。配達員は真相に辿り着けるのか?

シネマグ
マンションを舞台にしたミニマルなサスペンスと異世界転生モノを融合させた異色作!

徹底考察:ラストに繋がる暗号、元ネタ

物語ネタバレあらすじ・ラスト結末解説

これらの情報を知りたい人向けにわかりやすくレビュー!

(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目から読んでください)

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映画『あの人が消えた』面白かった?

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あらすじとネタバレ少なめの感想や考察

※以下、映画『あの人が消えた』のストーリーネタバレありなので注意してください!

登場人物とキャスト

丸子夢久郎(まるこ むくろう|配達員)|cast 高橋文哉

荒川渉(あらかわ わたる|配達員で小説家志望。丸子の先輩)|cast 田中圭

巻坂健太(まきさか けんた 201号室|ゴミの分別をしない)|cast 中村倫也

流川翼(るかわ つばさ 203号室|ずっと不在の住人)|cast 金澤美穂

小宮千尋(こみや ちひろ 205号室|WEB小説家)|cast 北香那

長谷部弘美(はせべ ひろみ 301号室|猫好きおばさん)|cast 坂井真紀

沼田隆(ぬまた たかし 303号室|文句が多い男)|cast 袴田吉彦

島崎健吾(しまざき けんご 302号室|怪しい男)|cast 染谷将太

『あの人が消えた』考察

頭文字→ラスト結末のネタバレ伏線

登場人物の名前を部屋番号の順に並べてみよう。

  • 201号室・巻坂(まきさか)
  • 203号室・流川(るかわ)
  • 205号室・小宮(こみや)
  • 301号室・長谷部(はせべ)
  • 302号室・島崎(しまざき)
  • 303号室・沼田(ぬまた)

頭文字のひらがなをピックアップしていくと「まるこはしぬ」「丸子は死ぬ」となり、ラスト結末の伏線になっている。劇中のトリックを使った遊び心だ。

流川翼はいつ殺されたのか?

少し前に行方不明になった女性・流川翼はいつ殺されたのだろうか?

結論からいうと、長谷部がベランダからのぞいて血のついたワイシャツを着ている島崎を見たときだろう。殺し終わって一服していたのだ。

また同じ時間帯に沼田が血だらけの女性を島崎の部屋で見たと言っていたので、流川翼は島崎の部屋にずっと監禁されていたことになる。

あとの問題は、なぜ島崎が流川翼になりすましてネットで商品を注文して配達させていたかだが(電話は島崎につながるようになっていた)、これは流川が生きていると思わせたかったからだろう。

配送員を近くの人が見かければ流川は生きているように見える。

元ネタ:ユージュアルサスペクツやシックスセンス

※映画『ユージュアルサスペクツ』や『シックスセンス』のネタバレがあるのでご注意。

小宮は島崎にナイフで脅され、実は公安の潜入捜査でした…と即興で嘘をつきまくる。これはケヴィン・スペイシー主演の映画『ユージュアルサスペクツ』のオチをそのままなぞったものだ。

ケヴィン・スペイシー演じるヴァーバル・キントは、取調室でFBI捜査官に、マグカップに書かれたコバヤシ陶器や、壁に貼られた地名などから名詞を拝借して作り話をでっち上げる。捜査官はあとで壁を見て、全部嘘だったと気づく結末だ。

丸子夢久郎はM・ナイト・シャマラン監督の『シックスセンス』でブルース・ウィルスが演じたドクターマルコム・クロウからきているのだろう。ラストの丸子の「俺、実は死んでた」オチは『シックスセンス』のマルコム・クロウと一緒である。

次のページではラスト結末までのストーリー解説や、本作の正直な感想評価を語っていく↓↓