『エイリアン:ロムルス』考察,オフスプリング&エンジニアの目的,ブラックグーで種の保存

  • 2024年9月8日

オフスプリングの誕生はエンジニアの目的と重なる

エンジニアが太古の昔、地球でブラックグーらしきものを飲んでDNAを残した。エンジニアは人類の始祖である。

『エイリアン:ロムルス』では、ケイはブラックグー(エイリアンの体内から抽出した黒い液体)からつくられた化合物を注射してオフスプリングを産んだ。エイリアンのDNAがケイの胎児と化合して変異したと考えられるが、胎児の中にもともとあったエンジニアから受け継いだ遺伝子が再起動したようにも見える。

つまり、『プロメテウス』の冒頭でエンジニアがDNAを残したのは、いつか自分たちの種族が復活することを目論んでのことなのだと考える。今回はルークが作った化合物が作用したことで(もしかすると打ち消しあう方向に作用したのかもしれないし)、人間よりエンジニアに近いエイリアンが誕生したのでは?

エイリアンは、エンジニアのDNAを運ぶ船のような存在なのかもしれない。

エンジニアは、エイリアンのDNAと融合することで、はるかさきの未来で進化の先に自分たちと同じ種族が誕生することを願っていた。

なぜエンジニアは人類を殺そうとしたのか?

『プロメテウス』でよみがえったエンジニアは、ショウ博士の仲間たちを次々に殺していく。

エンジニアは人間たちを見て、他の星でエンジニアを誕生させる目論見が狂ったと思ったのだろう。

それどころか、人間の科学力は発達し、脅威にもなる。

エンジニアからしてみれば、はるか彼方の地球から自分たちと同じ姿をした者たちが来ると思っていた。

しかしやってきたのはちっちゃい人間。エンジニアからは人間がエイリアンの変異体に見えた可能性も否定できない。戦争になる前に絶滅させようと考えたのかもしれない。

また、エンジニアにとっては人間そのものが脅威というより、容易にエイリアン誕生の媒体になり得るのが問題だと思ったのかもしれない。

地球がエイリアンに侵され、何十億の人間からエイリアンが誕生すれば宇宙の終わり…。「やべえ地球潰さなきゃ」と考えたのだろうか。

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