NetflixSFドラマ『三体/さんたい』のシーズン1全8話ネタバレあらすじ解説!ラスト結末はどうなる!?
各エピソードをわかりやすく解説していきます!
2024/03/21配信開始のNetflixドラマ『三体』(さんたい/3 Body Problem)! 『ゲーム・オブ・スローンズ』のクリエイターたちが仕掛けるSF大作です! CineMag 時空を超える謎、人類以外の[…]
Netflix『三体』全話ネタバレ解説
1話「カウントダウン」
1966年・中国
指導者・毛沢東がすすめる文化大革命により、若者たちが紅衛兵として知識人たちに暴行を加えていた。
イエ・ウェンジエは広場にやってきた。父で物理学者のジョータイが、タン・ホンジンという女性兵たちに殴り殺される。ウェンジエは泣き叫んだ。
ウェンジエは僻地で森林伐採の仕事をさせられたが、物理学の研究者だったため紅岸基地に呼ばれる。
そこでは巨大なアンテナで宇宙に信号を送り、人類以外の知的生命体とコンタクトをとるプロジェクトが進められていた。ウェンジエも参加することになる。
2024年・ロンドン
科学者が壁に血文字でカウントダウンを書き、自殺する事件が多発。国家組織に所属するダーシー捜査官が事件を捜査する。
オックスフォードの物理学者/ソール・デュランドは、ヴェラ・イエ(ウェンジエの娘)のもとで研究をしていた。
しかし粒子加速器の実験結果がおかしくなり、プロジェクトは中止。データが正しいとするとこれまでの科学の常識がくつがえされる。
ある夜、ヴェラが投身自殺をする。
かつての師・ヴェラの葬式のためにオックスフォード出身の仲良し5人組が集まる。ソール、オギー、ジン、ジャック、ウィルの5人だ。
ジンは葬式でヴェラの母ウェンジエをねぎらった。ウェンジエはヴェラが死ぬまえに使っていた銀色のVRゴーグルを見せる。
ジンがそれをかぶると、仮想世界ゲームが立ち上がった。ものすごいリアルで、古代中国が舞台になっている。その文明を滅ぼさないようにするゲームだ。
オギーにはカウントダウンの幻視が見えるようになっていた。タチアナという女性がやってきて「明日の夜中12時に空を見上げろ。自分の会社の研究を中止すればカウントダウンは止まる」と言われる。
翌日、オギーは彼氏のソールを連れて夜の星を眺める。夜空が光って、ウィンクをするように点滅した。世界が大騒ぎになった。
2話「紅岸」
2024年・ロンドン
オギーはナノ技術研究センターのCEOだった。夜空が点滅した翌日、オギーが長年進めていたナノ繊維のプロジェクトが成功する。
しかし、オギーはカウントダウンがあと数時間でゼロになることを恐れ、プロジェクトの中止を宣言。目のまえにあったカウントダウンの数字が消える。
ダーシー捜査官は癌で死んだ妻の墓参りをしていた。そこに謎の女・タチアナが現れ、「私の父は撃たれて死んだ」と言った。
ジンは仮想空間ゲームを進めていた。太陽で干からびた人たちを水に投げ入れると再生する(再水化)。しかし、その世界は猛吹雪で滅びた。
謎の女性・ソーポンが現れ、「次の文明を救え」とジンに言った。
ジャックのもとにも銀色のVRゴーグルが届く。ジャックの舞台は中世の英国だった。
ウィルは膵臓癌のステージ4だとわかる。余命はあと数ヶ月だ。
1977年・中国
ウェンジエは太陽で電磁波を反射して信号を増幅すればもっと遠くの宇宙にメッセージを送れると考え、1968年にひそかに実行していた。
ウェンジエは中国でツバメの絶滅を防ぐために植林をしているマイク・エヴァンズと出会う。
紅岸基地の近くで、かつて父を殺したタン・ホンジンが強制労働をさせられていた。彼女には右腕がなかった。地方で重労働をさせられて腕が壊疽(えそ)を起こし、切断されたと言う。
ホンジンは目に涙を浮かべながら「あなたの父のことで懺悔はしない」と言い放った。ウェンジエは失望する。
夜、観測室にメッセージが届いた。
「私はこちらの世界の平和主義者。応答するな。もしこれ以上メッセージを送れば我々の世界に征服される」という驚愕(きょうがく)の内容だった。
ウェンジエは「来て。私たちは自分の問題すら解決できない。征服して」とメッセージを返した。
3話「世界の破壊者」
科学者がまた1人自殺。数カ月で32人が死んでいる。
ダーシーは一連の事件にジンたちが関係していると考え、監視していた。
ジンとジャックは仮想現実のゲームを2人でプレイ。
舞台はモンゴル帝国・ザナドゥだった。そこで「3つの惑星の軌道を予測できるか?」という三体問題を出される。
ジンは「三体問題は解決不可能だ」と答えた。レベル3クリアとなり、謎の女性ソーポンが現れる。
ゲームの本当の目的は軌道計算でなく“種の生き残り”だということも判明。
ジンたちがプレイするゲームはマイク・エヴァンズの部下によって監視されていた。
部下のタチアナがジンとジャックを呼び出す。「三体人(あちらの人/The San-Ti/宇宙人)が太陽が3つある星系に住んでいたがその星系が崩壊し、地球を目指して移動している」と驚愕の事実を告げられる。
レベル4まできたジンは、サミットに参加してエヴァンズの集団の仲間に加わることになった。
しかしジャックはタチアナの話を「インチキだ」と言い、家に帰った。
その後、タチアナが家にやってきてジャックを殺害。
ダーシーがジャックの家を監視していたが、タチアナの姿は一切確認できなかった。監視カメラにも彼女の映像は映っていない。
4話「我が主よ」
1980年代
毛沢東の死亡により中国の情勢が一気に変わる。ウェンジエは清華大学の教授となり、ロンドンでエヴァンズと再会した。
ウェンジエはエヴァンズに、三体人(宇宙人)との通信について打ち明けた。
父の石油会社を引き継いだエヴァンズは、巨大なタンカーを改造して大きなアンテナを設置。ウェンジエは三体人とのコンタクトを続けた。
ウェンジエとエヴァンズは恋仲になる。
2024年 現在
エヴァンズは主(三体人)と無線で会話をし、人類について話していた。
「赤ずきん」の童話を聞いた三体人は、「人間は嘘をつくから信用できない」と言う。
ジンはダーシーやウェイドに説得され、スパイとしてエヴァンズの組織(地球三体組織)のサミットに参加することに。
現地に行くとタチアナがいた。
組織の創始者が現れる。なんとウェンジエだった。
ウェンジエは「中国で家族や国の崩壊を目の当たりにし、世界ではまだ争いが続いている。主(三体人)に来てもらい、哀れな地球人を支配してもらおう!」と演説をする。
三体人の到着は400年後になるらしい。
ダーシーと特殊部隊が会場に侵入し、撃ち合いになった。
ウェンジエはウェイドの組織に捕まって尋問を受け、「三体人の来訪は避けられない」と語った。
5話「審判の日」
ウェンジエとエヴァンズが創設した地球三体組織から命を狙われないよう、ジンとオギーはウェイドによって田舎に隔離される。
ウェイドは三体(宇宙人)と交信した内容をエヴァンズから奪うことに決める。
ダーシーの案でオギーのナノ繊維を兵器として使うことが決定される。
ウェイドとダーシーはオギーを求める。
オギーは恐る恐るナノ繊維の実験スイッチを入れた。カウントダウンが見えない。おそらく宇宙人・三体は地球の組織を見捨て、組織の脅威となるナノ繊維に関心を持たなくなったのだろう。
作戦実行の指揮官にはラジが任命された。
パナマ運河に地球三体組織の大型タンカーがやってきくる。運河にはナノ繊維が仕掛けられていた。
タンカーがナノ繊維で輪切りになる。エヴァンズ含め、乗っていた三体組織の人々は子供まで全員が輪切りになって死亡した。
ウェイドはエヴァンズの通信データを解読させる。
三体は地球人が嘘をつくと知って「共存できない」と決断したようだ。400年後の地球侵略が確実になった。
ジンとウェイドは銀のVRゴーグルをかぶり、三体の意思疎通役であるソーポンに話を聞いた。
ソーポンは「人類は科学技術の進歩が早く、我々が到着する400年後には脅威になっている可能性がある。そのため地球に送り込んだ陽子兵器・ソフォンで人類の科学の発展を防ぐ」と宣言。
ソフォンは陽子サイズのスーパーコンピューターで、粒子加速器などの実験の阻害ができる。それだけでなく、地球をおおってさまざまなビジョンを見せることが可能だった。
さらに、地球のありとあらゆる情報はソフォンで三体の宇宙船に送られる。隠し事はできない。
ソフォンによって世界各地の掲示板がハッキングされ「おまえらは虫けらだ」と表示される。
宇宙人の存在と未来の侵略を知って世界中がパニックになり、各地で暴動が起こる。自殺者も続出した。
6話「星群計画」
ジンはウェイドの組織に軟禁されているウェンジエに会いに行き、「あなたが娘のヴェラを地獄に送った。あなたの決断が人類を破滅させる」と怒りをぶつける。
ウェンジエは「ヴェラが自分とエヴァンズがやり取りしたデータを見て自殺したのだろう」と話した。
ウェイドは来るべき三体の侵略に備え、「遥か彼方にある三体の宇宙船に向かって探査機を飛ばす計画を立てろ」とジンに依頼した。
光速の1%の速度が必要だ。ジンは、宇宙空間で10個の核を爆発させ軽量の探査機を超速にする核パルス推進を発案した。
計画にはナノ繊維で作った帆・ナノセイルが必要だが、オギーはタンカーで地球三体組織の人々を虐殺したことで落ち込んでおり、首を縦に降らない。
膵臓癌で死を待つウィルが、ジンの力になってくれとオギーを説得した。
ウィルはずっと好きだったジンのために星を購入する。
ラジはウェイドの部下になり、月に基地を立てる計画に参加する。
7話「前進あるのみ」
ウェイドはチンパンジーを冷凍睡眠させる技術を見て、人間を探査機に入れて送る計画を立てる。
しかし重量は2キロ未満に抑える必要がある。そこで人間の脳だけを入れることになった。三体人ならそれを再生し、人類のことを理解してくれるかもしれない。
ウェイドは物理学者で病死間近のウィルに目をつけた。
ジンはウィルに断れというが、ウィルはジンのために脳みそを冷凍されて探査機に積まれる計画に了承。ずっと好きだったと告白した。
ウィルは安楽死させられ、脳が冷凍される。
ウェンジエはかつて働いていた中国の紅岸基地へ。そこにはタチアナがいた。
タチアナは「三体の連絡係・ソーポンから、ミッションを続けるよう連絡を受けた」と話す。
タチアナはウェンジエを抱きしめ、三体の意思通りにウェンジエを殺害した。
シーズン1 最終回8話「面壁者」
ウェイドの組織を抜けたオギーはメキシコでナノ繊維の浄水器を普及させようとしていた。
ソールの一夜の相手・ソラが自動制御された車にひかれて死亡。ダーシーはソールに「三体に狙われているのはお前だ」と告げる。
ダーシーはソールに目的をつげず、国連の惑星防衛理事会に連れ出した。
国連の事務総長が、三体の襲来に備えて撃退策を練る3人の人物を発表すると話す。
三体は陽子装置・ソフォンで人間の情報をすべて見ることができるが、頭の中まではのぞけない。
そこで対策を練る人物たちには自分の計画を口外しないことで情報の流出を防いでもらう。
自分の頭の中だけで計画を立てる3人を、仏教の瞑想者の意味で面壁者と呼ぶことになった。
なんと、ソールが面壁者に選ばれた。
ソールは面壁者の任務を断って国連の建物から出るが、何者かに狙撃される。三体の命令を受けた人間の仕業だ。防弾服を着ていたので肋骨が折れただけで助かった。
ついにウィルの脳を乗せた探査機が打ち上げられる。責任者のジンはソールと一緒に見守った。
宇宙空間に出た探査機は核爆発で推進力を得ていくが、3つ目の核爆発でナノセイルの留め具が外れて軌道がそれ、計画は失敗。
探査機とウィルの脳は宇宙の彼方へ向かっていった。ジンは失望する。
ダーシーはジンとソールを自然に連れていく。湿地に大量発生したセミがいた。
ダーシーは「虫けらもバカにできない」と言う。
いっぽう、ウェイドのまえにソーポンが現れる。防衛計画のリーダーであるウェイドの視覚は三体に支配されることとなった。
Netflixドラマ『三体』シーズン1最終回 終わり