小夢(広瀬アリス)の目的は!?
現時点だと、広瀬アリス演じる小夢がかなり怪しい。小夢=ヒルコ!というわけではないが、「何もできない」と言いつつ推理力があるし格闘技も強い。
予想になるが、小夢は警察の内部捜査を担当しており、全領域異常解決室の権力を牛耳っている局長・宇喜之民生(小日向文世)の悪事を暴こうとしているのではないだろうか。
第2話では宇喜之と豊玉姫花が神社で会っていたことから、宇喜之が何かを隠している線が濃厚になった。
ヒルコの正体
ヒルコは古事記に出てくるイザナキ(伊耶那岐命)とイザナミ(伊耶那美命)の第一子で、奇形だったために捨てられてしまった悲しい神だ。水蛭のような手足だったとも言われている。
おそらく『全領域異常解決室』のヒルコは社会に捨てられた脱落者なのではないか。だからいわゆる上級国民を狙って殺人を繰り返していると考えられる。
豊玉姫花の正体
殺人現場を眺める謎の女性・豊玉姫花(福本莉子)。彼女の正体も気になるところだ。
古事記では豊玉姫(トヨタマヒメ)の正体は八尋の大和邇(蛇のようなワニのような怪物)で、出産の際に本当の姿を夫の火折尊(ほのおりのみこと)に盗み見られてしまったために、生まれた息子・鸕鶿草葺不合尊(うがやふきあわせずのみこと)を捨てて去ってしまったという。
豊玉姫花の情報が出ていないので正体まではすぐに結論づけられないが、先程のヒルコの考察と合わせると、親に捨てられた子供、ひいては社会に捨てられた人物が物語のテーマになるのだと考える。