『海に眠るダイヤモンド』7話の伏線と解説まとめ
幼馴染が…発言に表情を曇らせる百合子
リナから息子・誠の幼馴染がほしい…と冗談ぽく言われて表情を曇らせる百合子。
百合子は被爆の影響が子供に伝わるのを恐れて、子供を持たないと決めているのかもしれない。かなり切ない場面だった。
進平の死亡フラグ
仏像に向かって拝む時間が長かった2人。進平が小鉄を殺してしまった罪の意識に加えて、リナが戸籍を取りにいけず籍を入れられないこと、おそらく息子の誠は死んだ元妻・エイコの息子として届け出を出されていることなど、不安要素が多いためにずっと一緒にいられるよう願っていたのだろう。
しかしこの願いは進平の死亡フラグになってしまった。
他にも、朝子が大事にしている花瓶が倒れた→鉄平と離れ離れになることを暗示していると思われる。
銀座食堂では揚げ麺に火がついていたが、これも炭鉱で火災が起こる暗示として機能している。
7話の感動の展開や演技について
階級の枠組みを超えた炭鉱長の辰雄
今回感動したのは、坑内火災をめぐっての辰雄と一平のやり取り。
これまでの辰雄はあくまで上層部の側に立ってその決定に従うという感じだったが、今回は端島の炭鉱でなく働いている人々を財産と考え、炭鉱閉鎖をして人命を守り抜くことを決意。一平は炭鉱は俺たちの血が通った道だと断固反対していたが、辰雄の決定に従い、みんなに辰雄の放送を静かに聴くようにと言った。
上層部の意向として炭鉱を閉鎖するのではなく、鉱員たちの側にたった辰雄本人が意思決定する。上下の枠組みを超えた感動的な展開だった。
鉄平(神木隆之介)の狂気
炭鉱が閉鎖されると聞いた時の鉄平の表情がすごかった。目の焦点があっていないまましゃべる姿は狂気そのもの。鉄平は炭鉱閉鎖と進平の事故のショックで狂気にさいなまれてしまうのだろうか?そんな不穏な未来を予想させる凄まじい演技だった。