映画『スマホを落としただけなのに2 囚われの殺人鬼』ネタバレ・ラスト結末まであらすじ解説

  • 2024年11月2日

深夜、あるアパートで顔に傷のある男がインターネットを通じ、複数のサーバーを経由して警視庁公安部のネットワークに不正アクセスを試みている。

結婚式の日

それから数日後、連続殺人鬼・浦野による事件から一年が経ち、麻美と富田は結婚式を迎える。彼らを救った刑事・加賀谷は、恋人の美乃里と共に出席していた。麻美に「次はあなたたちの番ですね」と言われた美乃里は、3年越しの交際にも関わらず将来をはっきりさせない加賀谷に不満を募らせ、別れを切り出す。友人に愚痴をこぼすため訪れた喫茶店で、美乃里はフリーWi-Fiを利用するが、それは尾行していた男の偽装したものであった。男はスパイウェアを仕込み、美乃里の個人情報を覗き始める。

新たな事件の発覚

同じころ、丹沢の山中で新たな他殺体が発見される。警察は浦野の犯行を疑うが、犠牲者は浦野が好むターゲットとは異なっており、捜査は難航する。捜査責任者の牧田と、浦野事件で加賀谷と組んだ毒島は、浦野との接見を指示する。浦野は事件について口を開くことを拒んでいたが、加賀谷が相手なら話すと告げていたのだ。

加賀谷が接見に向かうと、浦野は白髪になり、より不気味な雰囲気を漂わせている。浦野は今回の犯行が自分のものではなく、「M」と呼ばれる謎の人物の仕業であると明かす。「M」はダークウェブでカリスマ的な存在であり、かつて浦野に殺人や遺体隠しの方法を教えた人物だという。

美乃里を狙う脅威

美乃里は加賀谷との関係に悩み、勤務先の社長・笹岡に相談する。笹岡は元々加賀谷と共同でWEBセキュリティ会社を設立した人物であり、二人の関係を心配していた。その後、美乃里に「M」からの脅迫状が届き、加賀谷が調査すると美乃里のスマホにスパイウェアが仕込まれていることが判明する。警察は美乃里のスマホをおとりにして「M」の居場所を探ることを提案し、彼女は協力を申し出る。浦野が「M」の追跡を行うと、画面には顔に傷を持つ男が映し出され、警察はこの男を「M」と断定。さらにこの男が美乃里に接近し、危険が迫る。

県警のシステム侵入

美乃里の身を守る警官隊が男を追う間に、神奈川県警のHPが何者かにハッキングされ、感染が拡大。対応に追われる加賀谷は美乃里の護衛に行けず、独りで出社した美乃里はある重要な証拠を発見する。しかし直後、美乃里は暴漢に襲われ連れ去られる。

浦野の脱獄と加賀谷の対決

警察内部の混乱に乗じて浦野が脱獄し、加賀谷は単身で美乃里を追いかける。サービスエリアで追いついた加賀谷は、暴漢と激しい格闘に突入し、そこに顔に傷を持つ男が現れる。男は暴漢を撃ち、美乃里を守りながら加賀谷に近づく。彼の正体は警視庁公安部の刑事・兵藤であり、加賀谷の父親の元同僚であった。兵藤は加賀谷に協力を要請し、公安部の秘密捜査に誘う。

真犯人の正体

後日、兵藤は逃亡寸前の「M」の正体である笹岡を逮捕する。美乃里が見つけた証拠から、笹岡が「M」を名乗り犯罪に手を染め、美乃里を加賀谷から引き離そうと考えていたことが判明する。また、笹岡は浦野に脅迫され協力を強要されていたことも明らかとなる。

加賀谷は浦野の電話を受け、丹沢で発見された遺体が真の「M」であり、自らの手で命を奪ったと知る。そして逃亡中の浦野に対し、必ず捕まえると誓うのであった。