映画『線は、僕を描く』ネタバレあらすじ解説
霜介は湖山に水墨画の四君子(4つの画題)の一つである蘭の書き方を教わり、描いてみる。
技術的にはまだまだだったが、湖山は霜介の絵に賛辞の文句を加えた。
孫娘の千瑛は祖父で大先生の湖山に認められず、関係はギクシャクしていた。
霜介は友達の巧(細田佳央太)と美嘉(河合優実)に頼まれ、千瑛を講師として大学に招いて授業をしてもらう。巧と美嘉は水墨画サークルを立ち上げた。
千瑛と霜介は次第に打ち解けていく。
倒れた湖山
霜介は湖山から菊の絵を描いてみろと言われ、懸命に修行を重ねる。
美術館で外国の大使までくる大規模な湖山の展覧会が開催された。霜介の絵もそこに飾られる。
霜介の絵は大先生である藤堂翠山(富田靖子)に「不思議な優しい線を描くが、絵は死んでいる」と酷評された。千瑛も以前この先生に酷評されて思うように描けなくなったそうだ。
湖山のライブドローイングの時間になり人が集まるが、湖山は来ない。
急遽、代役を立てなくてはならなくなり関係者は千瑛を押すが、翠山先生は千瑛では役不足だと言う。霜介が千瑛なら大丈夫だと口を挟んだ。
そのとき、ライブドローイングの大きな白紙の前に湖峰が立つ。霜介は湖峰が料理や庭仕事をしているのしかみたことがなかったが、湖峰は監修の前で立派な龍を描き上げ、翠山先生にも褒められた。
湖峰は湖山先生が倒れたと霜介たちに話す。霜介は千瑛と病院へ行き、待合室で寝て一晩待った。
翌日、湖山はベッドの上で元気そうだった。湖山は霜介に本質を見ろと言い、千瑛にもダメ出しをする。
千瑛は病室から出て行った。
霜介の過去
湖山は利き手の右腕が不自由になるが、「まだ左腕がある」と言ってまったく暗い顔をせず、大作に取り掛かる。
湖山に自分の線を探せと言われた霜介は、筆がまったく進まない状態だった。水墨画サークルには千瑛も来ない。
巧が「自分を見つめろ」と霜介を鼓舞する。
霜介はアパートの前でうずくまっていた千瑛を発見。
霜介は大学進学で一人暮らしを始める直前に父親と大喧嘩し、行ってきますも言わずに出てきたら、実家付近で大洪水が起こって両親と妹が死んだことを話す。携帯には妹から「助けて」というメッセージが入っていたが、霜介はその電話にも出ず、翌日に大洪水のことを知って唖然としたのだ。
霜介が命日に実家に帰ると言い、千瑛もついてくることに。
夜間バスに乗り、朝方に洪水で流されて雑草が生える更地になった実家があった場所に到着。千瑛は小さな椿の木と落ちた花を見つけ霜介に渡す。
霜介と千瑛は朝日を見ながらもっと水墨画を極めたいと決意を新たにした。
ラスト結末
自分の良さを取り戻した千瑛は念願の四季賞を獲得。翠山先生や湖山にも認められる。
椿の絵で新人賞を獲得した霜介は、大学のキャンパスの前に大きな白紙を建て、学生たちが見つめるなか生き生きと大筆を振るった。
映画『線は、僕を描く』END!
最後のまとめ
『線は、僕を描く』は、水墨画の魅力は十二分に伝わってきたものの、ストーリーの起伏が少なく予想の範囲内で終わってしまった少し残念な作品でした。
ここまで読んでいただきありがとうございます。『線は、僕を描く』レビュー終わり!
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