『劇場版モノノ怪 唐傘』考察/第二章 火鼠について,形・真・理/三郎丸の絶望の理由をネタバレ解説

  • 2024年12月5日

三郎丸が井戸の中で絶望した理由

三郎丸は井戸の底に辿り着き、女中たちの死体がたくさんあるのを見て絶望した。

  1. 大奥がたくさんの犠牲の上に成り立っていること
  2. そして姉のフキもその犠牲の渦の中にいること

これらの事実を知ったからこそ三郎丸は絶望したのだと思った。

大奥は社会の縮図であり、必要悪でもある。姉がそんな場所で生きていると知り、何も知らなかった自分にも絶望したのだろう。

形・真・理を解説

形=モノノ怪の名前。今回は妖怪・唐傘だった。

真=どんな事情があったか→北川が井戸に身を投げて死んだことが隠されていた。

理=怨念や情念の正体→薬売りやアサが核心に迫るにつれて、北川が大切なものを捨てていたことがわかる。恨みではなく「捨ててはいけないモノがある!」というメッセージ。

『劇場版モノノ怪 第二章 火鼠』の内容は?

『劇場版モノノ怪』は全三章で、第二章が『火鼠』となっている。『唐傘』は水をテーマにした話だったが、パート2は火がテーマになるのだろう。

公式ホームページの登場人物から、薬売りはもちろん、ボタンやフキ、三郎丸や坂下も出ることがわかるので、引き続き大奥が舞台だと考えられる。

『唐傘』のエンドロールでは、御水様の祭壇から3本のロープが出ており、それぞれ古事記や日本書紀に出てくる天照大神(あまてらすおおかみ)、月読命(ツクヨミ)、建速須佐之男命(スサノオ)に繋がっている。

そしてアイナ・ジ・エンドのLove Sickが終わったあとで天照大神?に繋がったロープが切れた。

3人の神は御水様を封じ込める役割を果たしており、第三章で御水様が完全復活してしまう…。そんな伏線なのだろう。