『地面師たち ファイナルベッツ』ネタバレ・ラスト結末は!?辻本拓海とハリソン山中の因縁

  • 2024年8月18日

Netflixで実写化されて話題の地面師たち!原作の続編となる『地面師たち ファイナルベッツ』のストーリーを最後まで解説していく。

シネマグ
ハリソン山中の暴走は止まるのか?辻本拓海は出てくる?
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地面師たちの登場人物

『地面師たち ファイナルベッツ』登場人物

地面師グループ

主人公・稲田:元Jリーガーで、裏カジノに入り浸ったことが原因で解雇→シンガポールのカジノで一文なしに。

ハリソン山中:狂った地面師のリーダー。石洋ハウスの詐欺を成功させ、シンガポールに潜伏して2年。

宏彰:ハリソン山中の部下。石洋ハウスの事件後にハリソンの仲間になる。

マヤ:ハリソンの仲間の美女。ハニートラップ担当

菅原:北海道にいるヤクザ。ハリソンとは旧知の仲。

警視庁捜査二課

佐藤サクラ:警視庁捜査二課の刑事。ハリソン山中を追う。ドラマの池田エライザポジション。

辻本拓海:石洋ハウスの詐欺事件のあと逮捕されて実刑6年。静岡刑務所に服役。

:引退して病気で入院中。

『地面師たち ファイナルベッツ』ネタバレあらすじ

ネタバレ少なめの解説と感想

北海道で200億円の巨額詐欺

石洋ハウスが100億円の地面師詐欺にあってから2年後。辻本拓海や後藤、麗子ら、首謀者のハリソン山中以外のメンバーは全員逮捕されて塀の中にいた

闇カジノにハマり、Jリーグの3部チームを解雇された稲田は、タイ国での入団トライアルにも失敗し、シンガポールへカジノに興じにやってくる。

稲田はカジノでは運が試されるスピード勝負のバカラにのめり込むが、数百万円単位で負け込む。クレジットカードで前借りしてまたバカラに突っ込み、全財産をすってしまった。

稲田はハリソン山中(日本で指名手配中なのでシンガポールに潜伏)に声をかけられて、一発逆転のために地面師詐欺チームに加わることに。メンバーは、ハリソンといくつかの小さな詐欺を成功させた宏彰と、誰とでも寝て相手をハニートラップにはめるマヤだった。

IRカジノを誘致予定の苫小牧の土地を狙って、稲田と宏彰は北海道へ。現地でハリソン山中の仲間で半グレの菅原と合流。中国人の女性富豪・張静(ヂヤン・ジン)が所有する土地を狙うために彼女のことを調べるが、まもなく市長選挙でカジノ誘致反対派が勝利し、計画が頓挫しそうになる。

シンガポールの若手起業家・ケビン

ハリソン山中は打開策として、北極海航路が数年内に開通する見込みがあり釧路が世界をつなぐハブになるという嘘で土地を売ろうと計画

ケビン・ウォンは大学を終えてからシンガポール有数の開発企業である父の会社に就職。父は自分の実力を認めてくれない。上海での計画も頓挫し、認められる機会がさらに遠のく。

そんなときケビンはマヤ(リナの偽名を使っている)と知り合い、彼女に惹かれる。さらにスタンフォード大学時代からの親友で日本で大手企業のコンサルを務めるリュウ(谷口リュウタ)が、北極海航路のことや、釧路の情報をケビンに伝える。

実はリュウは、マヤのハニートラップ(ホテルで一夜を過ごしたら無理やりされたと証拠映像を見さられた)に引っかかり、「協力しないと刑務所送りにする」と脅されていたのだった。

ケビンはさっそく釧路の土地の現地視察に。通訳ということでマヤも連れて行った。

ハリソンはケビンの父親が経営する会社に土地を精査をさせないよう、ケビンを丸め込んでスピード決済する作戦を通達する。

稲田と宏彰がケビンと接触。ケビンはマヤと釧路の広大を土地を見て理想のリゾートホテルを建設しようと夢をふくらませ、直感でこの場所だと決める。

しかしケビンは貨物船の経営者から「北極海航路の実用性を信じるものはいない」と聞かされ、土地の購入を止めようとする。

マヤからそれを聞いたハリソンがロシア領事館や関係者に手を回し、ケビンを領事館のパーティーに招待。

ロシアのビジネスマン(ハリソンが雇った)から「人工衛星とGPSとAIナビゲーションシステムで北極海航路が実現間近だ」と聞かされたケビンは、購入を決める。

警視庁捜査二課

佐藤サクラは、ハリソン山中を調べる過程で静岡刑務所で6年の刑期中の辻本拓海に会いに行き、手がかりを聞き出そうとする。

引退した辰からハリソン山中に関するノートを受け取る。その後、辰は心臓の異常で死亡した

サクラは拓海が出所してからハリソン山中に復讐しようとしていると見抜き、「私が必ず逮捕するから情報を教えてくれ」と迫る。

拓海は「シンガポールに潜伏しているはずだ」と話す。

サクラや上司の藤森は、シンガポールから日本の土地の登記情報を閲覧している人物を特定し、大使館職員・川久保に確認を取る。しかし川久保はハリソンとグルで、関係ない人物だったと嘘をついた。

さらに川久保はハリソンが整形していると誤情報をサクラに流す。サクラたちはフィリピンから来た整形した男性を捕まえるが、ハリソンが仕組んだおとりだった。

本物のハリソンは中国経由で北海道に入っていた。川久保はしばらくして不審な落下死を遂げる。

サクラは以前地面師詐欺にあった男性の土地が北海道にあることや、シンガポールから北海道の土地を調べていた形跡を頼りに現地へ。そこで猟銃の登録情報を調べ、かつてハリソンが使っていた銃を菅原が持っていると知り、その銃が保管されているアパートへおもむいた。そこへ行くと、なんとアパートの一室で銃の管理を任されていたのは失踪したサクラの父だった。

サクラはそのアパートの入り口で、ハリソンから銃弾を取ってこいと言われた稲田と宏彰にすれ違うが、地面師たちだと気づかない。

ラスト結末

ハリソンや稲田たちは滞在先付近でなんと巨大なヒグマに襲われ、菅原とその部下のスキンヘッドが襲われて死亡。稲田も襲われたが、ハリソンが猟銃でクマを撃ち殺し、なんとか助かった

サクラはその後、裏組織と関わってたとして逮捕された父から、「ハリソンたちはクルーズ船に乗るらしい」と聞き、函館発の超大型クルーズ船に目をつける。さらに道警本部に「クルーズ船で大規模な詐欺が行われる」と匿名の電話が入った

稲田と宏彰は、ケビン、マヤ、リュウと弁護士の4名とクルーズ船で会い、土地の所有者に仕立て上げた男性を会わせる。

契約が成立し、ハリソンから「無事に200億が振り込まれた」と連絡が入った。全員が次の寄港地・釧路で降りる手はずだった。

翌朝、ケビンはマヤに告白するも、「恋人は無理」と冷たく断られてあせる。良心の呵責に耐えられなくなったリュウが精神崩壊し、マヤに脅迫されてお前を罠に嵌めたと告白。ケビンの頭は真っ白になった。警察がやってきて連行される

釧路港では警察が待ち受けており、外へおりた宏彰が逮捕される。被害者側のケビンとリュウ、そしてマヤも連行された。

外に警察がいることに気づいた稲田はなんとか外に脱出し、車で逃げる。ハリソンに連絡し、札幌丘珠空港へ向かった。

空港でハリソンは稲田に報酬を渡す。稲田は宏彰とマヤの報酬をかけてゲームしようと提案し、コインの裏表ゲームがスタート。稲田は勝利するが、ハリソンが稲田に手錠をかけ、フェンスの鉄柵に固定して笑って逃げる。稲田も逮捕された

サクラは辻本拓海に面会に行き、ハリソン山中を捕まえられなかったことを謝罪した。

その後、ハリソン山中は南アフリカで、岡島と国場という男性たちに声をかける。仲間に誘うのだろうか。それとも彼らは次のターゲットだろうか。

読了後の感想:ファイナルベッツの意味

新庄耕さんの文章は読みやすいけど風景描写の表現力が凄まじいと思った。

ストーリーは身もふたもない言い方をすれば前作と同じパターンではあるのだけれど、「人間は自分が信じたいように信じる」というハリソンの洞察力が光る

ケビンは北極海航路が怪しいとわかったにも関わらず、父親に認められたい、マヤと恋人になりたい、禅で鍛えているから直感に自信がある…などいろいろな思いを抱えている。それをハリソンの側に読み取られ、自信と欲望を融合させられ、手の中で転がされる。

稲田やマヤなど他の詐欺師もそう。詐欺の過程よりも、ターゲットだけでなく詐欺の仲間たちや警察がどう転がされるかの心理がすごく面白かった

そういう意味では、サスペンス的な作品ではなく人間ドラマなのだと思う。

そしてファイナル・ベッツ(最後の賭け)とは、稲田やハリソン、ケビンなど、それぞれあとがない人物の賭けを表すと同時に、稲田とハリソンの最後の賭けを表していたわけか。

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