ホラー映画『インシディアス 赤い扉』感想ネタバレ「怖さゼロの商業作品」解説評価レビュー

  • 2024年5月15日

ホラー映画『インシディアス 赤い扉』(Insidious: The Red Door)

アクアマンのオーム役や『死霊館』シリーズで有名なパトリック・ウィルソンが仕掛ける『インシディアス』シリーズの第5章!

シネマグ
パトリック・ウィルソンが監督も務めていますが、その出来栄えは!?正直な感想をぶっちゃけます。

作品情報・キャスト

あらすじ

ネタバレなしの感想

視聴しての正直な感想・評価(ネタバレあり)

これらの情報を知りたい人向けにわかりやすくレビューしていきます!

(前半はネタバレなし、後半はネタバレありです。お好きな項目からどうぞ。

ホラー映画『インシディアス 赤い扉』作品情報

公開:2023/07/07
制作国アメリカ
上映時間:1時間47分
原題:『Insidious: The Red Door』
ジャンル:ホラー
監督:パトリック・ウィルソン
脚本:スコット・ティームズ
原案リー・ワネル
撮影:オータム・イーキン
音楽:ジョセフ・ビシャラ
全世界興行収入:1.891億ドル

インシディアスシリーズの第5作目で、第2作の10年後のストーリーが描かれます。

キャスト

ダルトン・ランバート|タイ・シンプキンス

ジョシュ・ランバート|パトリック・ウィルソン(『アクアマン2/失われた王国』『ムーンフォール』)

ルネ・ランバート|ローズ・バーン

映画『インシディアス 赤い扉』あらすじ

ジョシュと10歳の息子・ダルトンは、催眠術師に1年分の忌まわしい記憶を消してもらった。

それから9年が経過。ジョシュは妻のルネと離婚していた。

息子のダルトンが遠くの大学へ通うことになる。

美術学部のダルトンは無意識に赤い扉の絵を描いてしまう。そこから幽霊が見えるようになった。

さらに、ダルトンは自分が幽体離脱ができることを知る。

ダルトンはルームメイトのクリスにサポートしてもらいながら、自らの過去を解明するために、悪霊たちがいる彼方(かなた)の世界へと足を踏みれるのだった。

『インシディアス 赤い扉』ネタバレなし感想・見どころ・海外評価

『インシディアス』シリーズの過去作を未視聴にもかかわらず、本作の第5章から観てしまいました。あろうことかシリーズものと知らなかったからです。やっちまいました。

それでもストーリーは割とシンプルでわかりやすく、世界観がわからないなどの問題はありませんでした。

シネマグ
前作までの知識がない私が評価するのもなんですが、控えめにいっても凡作〜駄作ですね。
感想を語る犬
そもそもぜんぜん怖くなく、素晴らしいと思える要素がほとんどありませんでした。

本作は海外評価も非常に低く、「シリーズ初期にあったパワーがない」と酷評されています。

観るならジェームズ・ワンが監督した第1章から観たほうが良いでしょう。

ちなみに私はNetflixで視聴したのですが、第5章しかなくて「シリーズもの」ってわからなかったんですけど…。

シネマグ
シリーズものならシリーズものってひとこと書いておいてくれよ!

それか、せめてインシディアス“5”の表記にしてくれませんか?

Netflixはこういうところが不親切だと思いました。

おすすめ度 30%
世界観 50%
ストーリー 25%
IMDb(海外レビューサイト) 5.5(10点中)
Rotten Tomatoes(海外レビューサイト) 批評家 38%
一般の視聴者 70%
メタスコア(Metacritic) 45(100点中)

※以下、『インシディアス 赤い扉』のストーリーネタバレありなので注意してください!

ホラー映画『インシディアス 赤い扉』ネタバレ感想・評価

ホラー映画『インシディアス 赤い扉』の評価は35点。

幽体離脱して彼方(かなた)の世界に迷い込んでしまう設定が面白かったです。

2023年はA24の映画『トーク・トゥ・ミー』がヒットしましたが、その原型がインシディアスシリーズなのかもしれませんね。

もっというと父と子が関係をこじらせて、さらにそこに悪霊が絡んでくるストーリーには『シャイニング』っぽさもあります。

シネマグ
ただ全体的に緊張感がなさすぎるというか、悪くいえば『シャイニング』をペラッペラにした感じの作品でした。

前半はワクワク視聴していたのですが、後半になるにつれて退屈で眠気に襲われました。

ホラー苦手な私からしても怖くない…カレーなら確実に甘口です。

せっかく観てるので楽しみたいですし、文句ばっかり言いたくないですが、加点ポイントが少なく、減点が目立ってしまいました。

全体的にストーリーから求心力のある謎が欠落しているイメージ。

10年前の封印された記憶=父・ジョシュが家族を襲った事件だったのも、『シャイニング』そのまんまでガッカリしました。

またダルトンの描く絵が彼方(かなた)の世界につながるなど、アート的で惹かれるコンセプトがあるのですが、全体的にルールがフワッとしすぎていてのめり込めませんでした。

幽体離脱できる、彼方の世界には悪霊がいる、悪霊は彼方に入ってきた人間に取り憑くなど、ざっくりしたことしかわかりませんから。

ルールがフワッとしたファンタジーホラーでも、演出・映像で素晴らしい作品になることもたくさんありますが(シャイニングがいい例です)、本作には映像面でも斬新さや刺激が足りませんでした