宮藤官九郎脚本・原案のTBSドラマ『不適切にもほどがある!』第2話「一人で抱えちゃダメですか?」ネタバレあらすじ解説と、正直な感想をぶっちゃけます!
『不適切にもほどがある!』第2話 ネタバレあらすじ感想
再び2024年に戻ってきた小川市郎(阿部サダヲ)。カフェでスマホ越しに向坂サカエ(吉田羊)と話して自宅に向かわせ、娘の純子(河合優実)とキヨシ(坂元愛登)がチョメチョメするのを止めさせる。
純子がすぐ男の上に馬乗りになるのに爆笑。1986年ってこんな感じだったのかな…?バージン恥ずかしいって風潮はあったみたいですけど。
サカエは社会学者で、科学者の夫が2024年にバス型のタイムマシンを作ったらしいです。
小川は喫茶店で渚(仲里依紗)に向かって「あんたのために戻ってきた」と言う。
渚は自分の悩みを告白します。
TV局で番組の企画やキャストの世話を担当していた渚。旦那の谷口りょうすけは業界人正論を配信する正論モンスター。働き方改革のせいでシフト制の新人2人の指導をしなくてはならず、さらに局内の託児所に預けている息子のところにも行かなくてはならない生活に耐えられなかった。
働き方改革のシワ寄せは彼女のような中間職に行くんですね…。
渚は上司からも夫からもカウンセラーからも「1人で抱え込むな」と言われ、「1人でやったほうが楽なのにどうすればいいの?」と、小川と秋津に愚痴をこぼした。
そんなときにこのカフェでビールを飲もうとしたら市郎に横取りされて感情が爆発し(第一話のくだり)、旦那に離婚届を送って会社も辞めたと話す。
後日、渚は会社へ荷物を取りに行くと上司(インパルスの板倉)から「辞めるな」と言われ道を塞がれる。
渚は小川に電話。
なかなか要件を言わない渚に小川は「あんたが今してほしいことが俺ができることだ」と言う
渚は「赤ちゃんのお尻ふきを持ってTV局に来て欲しい」と言った。
小川は局へ急ぐ。渚のまえに夫が来ており、「離婚は了承するけど親権はもらう」と言った。
小川は渚の上司や夫の言い分を笑い「働き方くらい自分で決めさせろ。働き方改革といっても景気は80年代の方が良かった」と言う。
渚の夫は退散。
小川はテレビ局でカウンセラー(相談員)の仕事をすることになった。
小川と渚はカフェでいい雰囲気になりそうだったが、外に出た小川はハシゴから落ちて1986年に戻ってしまう。
『不適切にもほどがある!』第2話の感想ネタバレあり
面白かったけど、第2話は働き方改革のシワ寄せ、正論モンスター、性的同意や恋愛のコスパなど社会問題がたくさん出てきたせいもあってか、1話ほどの勢いはなかったかな〜と言う印象。
終盤の歌のシーンもちょっとくどいような。
観ているだけで社会についての見方が学べる点はいいんだけど、本音では阿部サダヲが不適切な発言で周囲を萎縮させまくる爆笑のシーンだけを欲しているのかもしれない。
それでも「あんたが今してほしいことが俺ができることだ!」のシーンにはガチで感動した。
働き方改革の正論におびえる渚に対して、「何がなんでも相手を助ける」と熱意で返した点がすばらしい。
「定時あがりで、協力し合って、負担なく」働き方改革と、小川市郎が言う「働き方にはがむしゃらと馬車馬しかない」と言う主張には折り合いはつけられない。
ただ、時には自分が相手の力になれるかどうかわからない場面で、力になれると信じて突破するのも大事だと感じた。
渚のためにお尻ふきを持ってTV局に乗り込んだ小川のように。それが人間の本来の姿ではないだろうか。