ドラマ『Destiny』感想「30代ババアのキャンパスライフ」つまらない理由を語る

  • 2024年4月17日

石原さとみの3年ぶりの連続ドラマ×『Dr.コトー診療所』脚本・吉田紀子で話題の『Destiny』(デスティニー)。

シネマグ
第1話を視聴したが、今後の展開が思いやられる非常に残念なストーリー展開だった。30代ババアのキャンパスライフが見どころ?

感想と、具体的に何がダメなのかを解説していく。

第1話の考察記事はこちら↓

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ドラマ『Destiny』相関図

ドラマ『Destiny』1話の感想と酷評

魅力と個性がない

まだ1話なので面白いかつまらないか断定するのは早いが、ぶっちゃけ1話はめちゃくちゃ退屈だった。

まず、サスペンスドラマとしての“なぞ”の部分にまったくと言っていいほど興味を持てない

サスペンスドラマの第1話の仕事は視聴者に謎を投げかけること。『Destiny』はこれはできていた。

奏の父の死の真相、カオリを殺したのは真樹なのか、真樹は何をしていたのか?などなど

しかし、謎を視聴者に提示する仕方がド直球すぎてまったくひきこまれない。

つまり、謎をどう見せるかが非常に下手だったのだ。

過去の回想で奏が父の死を目撃したこと。父の死に謎があるらしいこと。恋人の真樹が思わせぶりに逃亡したこと。

こういうサスペンス映画やドラマで何百回も見たことがあるような設定がそのまんま展開される。

『Destiny』固有の設定というより、よくある設定をそのまま拾ってきた印象だ。

サスペンスあるあるが個性的なストーリーに乗っているならともかく、サスペンスあるあるだけをツギハギしたようになっているといえばわかりやすいだろう。

『Destiny』の個性のようなものはまだ感じられない。個性がないドラマが面白いはずがない。(今後すごい展開が待っているのかもしれないが)。

日本のドラマは欧米や韓国ドラマに遅れを取っていると言われているが、そう言われても仕方ない内容だった。

30代のババアのキャンパスライフ

亀梨和也と熱愛報道がされた田中みな実、宮澤エマ、そして石原さとみ。3人ともキレイで美しい。でも、どうやっても大学生には見えない

なんか30代のババアたちが急に大学のキャンパスに出現した事件みたいになってる。10浪くらいしたの?

もちろん3人のババアは美しいんだけど、それ以上にイタイタしい。

回想では「周囲からちょっと浮いているグループ」と語られていたが、そりゃ浮くよ。30代だもん。苦笑いしてしまった。

本人が過去の自分を演じるなら、韓国ドラマみたいにいっそCGで白塗りにしてほしい。

12年前の回想シーンは本当に見ていられなかった。

恋愛模様に深みがない

奏、カオリ、真樹が三角関係になるのが回想での話なのだが、恋愛についてやり手のイメージが定着している田中みな実演じるカオリが、真樹のことが好きなのに2年間ずっと告白も何もしなかったことに違和感がある。

奏に真樹を取られたけど、「カオリと真樹はセ○レでした」とかのほうが絶対に納得感がある。

田中みな実=カオリのかもしだす恋愛上手そうな雰囲気とボディタッチを見ても、真樹と何もなかったストーリーは変だ。(現にプライベートでは田中みな実は亀梨をゲット)

実年齢30代組が不自然にキャンパスにいるせいもあってか、恋愛模様がおままごとに見えてしまう。

サスペンス×ラブロマンスがテーマだったはずだが、そのラブロマンス部分が面白くないのはいただけない。

12年前と現在が交錯する物語のはずが、12年前の話が今のところ30代女子のキャピキャピだけなのでつまらない。

安藤政信演じる奥田貴志と奏の恋愛に期待するしかない。第2話はどうなるのだろうか?