映画『キャドー湖の失踪』ラスト結末の意味と相関図,ネックレスの分岐,パリスの行動,ワニの伏線

  • 2024年10月30日

考察2:ネックレスはいつ2つに分岐した?

映画『キャドー湖の失踪』のネックレス

ネックレス(ペンダント)はもともと1つしかなかったはずが、タイムパラドックスで同じ時代に2つ存在することになった

エリーが最後に2022年に帰る前にタイムリープ地点でネックレスを落とした。これを拾ったのが2003年に湖を掃除していたパリス。彼はスクリューに絡んでいたネックレスを見つけた。この時点で、彼の母・アンナの遺品と、湖で見つけたネックレスがペアになる。

パリスは2003年に行方不明になった(2022年へ行きそこで死んだ)ため、2つのネックレスはセレステに引き継がれることになる。

しかし2005年時点にやってきたエリーがセレステからネックレスを1つぶん取った。このネックレスがまた2003年にループするというわけ。

2022年にセレステが箱にしまっていたものをアンナが拝借し、そのまま1952年まで持っていくことになる。

ネックレスがなければパリスはタイムリープの存在に気づかなかった可能性もある。ネックレスがスクリューに絡んでいたことなども加味すると、ネックレスも欠けることのできない本作の登場人物の1人である。

考察3:ワニやその他の伏線を解説

序盤でエリーやアンナが胴体が斜めに切れたワニを見つけたが、これはタイムリープ地点が水に浸されると空間が遮断されるために起こったこと。ちょうどタイミングが悪い時にタイムリープ地点にいて切断されてしまったのだろう。

エリーのロープも最後に切断されるが、これも切り口が斜めだった。

アンナはタイムリープ地点で背中に枝が刺さって倒れていたが、この枝も空間遮断で切断されたものだろう。

湖にあった壊れた橋も、空間の遮断が原因で破壊されたのかもしれない。

また、パリスの母・アンナには発作の症状があったが、これは干ばつが低い時に起こったという。干ばつが低い時にはタイムリープ地点が現れるので、自分がもともと生きていた時代(2022年)に引き寄せられて発作が起きたような解釈もできる。発作には、体がその年代に帰りたがっている意味もあるのかもしれない。