映画『キャドー湖の失踪』ネタバレ・ラスト結末解説
湖のゴミを処理する仕事をしていたパリスはボートのスクリューに絡んでいたネックレスを見つける。母のものと同じだ。母の遺品を調べると全く同じネックレスがあった。パリスの手が震え、母を感じた。パリスは恋人のシーにその話をするが真剣に聞いてもらえない。
パリスは湖の水位を調べ、干ばつが起こって極端に水位が低い年代に母が発作を起こしていたことを突き止める。今年も水位が低い。
パリスは母を探すために湖の手が震える地点へ。タイムリープが起こり、背中に枝が刺さって倒れている少女・アンナを見つける。アンナを連れて湖を出て助けを求めるが周囲の様子が変だ。牛を運んでいる男にアンナをたくす。その男は今は1952年だと言った。
エリーは湖で行方不明になった義妹・アンナを探す。水位が下がってできた陸地へ行くとタイムリープが起こる。家に帰ったエリーは、1日前のアンナが行方不明になった直後に自分がタイムバックしていることに気づいて驚いた。
エリーは再び湖でアンナを探す。今度はタイムリープで1ヶ月前にボートで1人で湖に出ていたアンナに出会い、彼女を家に送り届ける。
エリーはロープで木と木を結び、間違った年代へ行っても帰って来れるようにする。次に再びタイムリープすると2005年に来ていた。
エリーはそこで、ある車のバックミラーにアンナが持っていたはずの(アンナは母・セレステが持っていたものを勝手にとった)ネックレスがあるのを見てそれを取る。車の持ち主・シーがやってきて激怒する。シーの車には行方不明者のチラシがたくさんあった。行方不明なのはパリスという男性だ。2003年に行方不明になったらしい。
シーはエリーという赤ちゃんを抱えていた。エリーは、その赤ちゃんとシーが過去の自分と母親・セレステだと考える。
エリーはネットでアンナについて調べる。すると古い記事に教員として働き、ベンジャミンと結婚したアンナの記録があった。アンナはエリーの祖母で、父親はパリスだった。
パリスは母が事故で死亡した1999年へ行こうとする。しかしエリーが結びつけたロープを辿って2022年に来てしまった。エリーのボートを拝借して岸に向かうが、不審者としてアンナを探していた警察のボートに捕まってしまう。
怪我をしていたパリスは病院に運び込まれるがそこから逃げる。パリスはダニエルとセレステが乗っていた車を止め、彼らを強引に降ろして逃亡する。セレステは、この男性はパリスではないか…と驚いた。
パリスは車でダムまで行く。警察に囲まれる。パリスは湖に飛び込んだ。ダムが決壊し、パリスは溺れ死んだ。
パリスは湖に戻り、ロープを辿って2022年に戻る。そして義父ダニエルにアンナが生きていることを伝え「私たちは本当の家族だった…」と言った。エリーは母・セレステと抱き合う。
映画『キャドー湖の失踪』終わり
映画『キャドー湖の失踪』結末時点の相関図
エリーから人間関係を整理したほうがわかりやすいだろう。エリーはダニエルのことを「本当の父親じゃない。本当の家族じゃない」と反発していたが、アンナは祖母であり、ダニエルは曽祖父であることが判明。本当に家族だった…というのがエリーのセリフだ。
ちなみにだが、アンナはダニエルの連れ子で、セレステとは血が繋がってない。
2003年のパリスパートではセレステはシー(ニックネーム)と呼ばれており、視聴者をミスリードさせた。
考察1:ラストの意味:母を救った男の物語
悲しいことにパリスは2022年にダムの決壊で死んでしまう。
悲しいがパリスの死は決まったことだった。パリスが生きてセレステのもとに戻ってしまえば、セレステとダニエルは出会わず、アンナが湖のほとりの家にくることもなく、アンナが失踪することもなく、パリスやエリーが生まれることもなかった。
パリスの死は必然だったといえる。
またパリスは母・アンナの死を後悔して母を救いたいと思ってタイムリープし、結果として幼い頃のアンナを救った。パリスは確かに母を救えたのだ。
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