ひどい?映画『Arc/アーク』ネタバレ考察!あらすじ感想:永遠の命=プラスティネーション解説・結末の評価

  • 2024年3月24日

映画『Arcアーク』ネタバレあらすじ解説

映画アークの主人公リナ(芳根京子)

リナ(芳根京子)は17歳で息子を産みますが、愛情が湧いてこず、見捨てました。

灯台ふもとの浜辺で手をかざし、空に触れようとします。

19歳。人生に絶望していたリナは、バーでダンサーとして踊っていましたが悪態をついてクビに。

外でうずくまっていると、踊りを見ていたエタニティボディワークス社の黒田永真/エマ(寺島しのぶ)にスカウトされました。

ボディワークス社は、遺族の要望で人や動物を死んだままの状態でプラスティネーション(樹脂を流し込んで生きているかのような標本に)を施術する会社です。

リナはスタッフのカナコ(清水くるみ)から色々教わり、仕事を覚えていきます。

死んだ赤ちゃんのプラスティネーションの依頼を受けたリナは、見捨てた息子を思い出して耐えきれず、エマに過去に子を捨てたことを打ち明けました。

リナは仕事に没頭していきますが、エマが理事から追放されました…。

30歳になったリナは、プラスティネーションアーティストとして、社のリーダー的な存在になっていました。

30歳になったリナ(芳根京子)

見学に来た子供たちにボディ(死体)を固定する技術を見せ、拍手喝采を浴びます。

そんな中、エマの弟で研究者の天音/アマネ(岡田将生)が、テロメアを初期化する液体を開発。

政府の承認も得て、エタニティ社は不老不死の実現にたどり着きました。

大晦日、リナはアマネから「一緒に方舟(アーク)に乗ろうと告白され、2人は不老不死の最初の被験者」となります。

一方エマは、死んだ女性パートナーを20年立っても上手く復元できず、プラスティネーションの液体を自身に流し込んで自殺しました。

リナは50歳になります。

リナの肉体は老いず若いままですが。アマネに1本の白髪が生えました。彼には遺伝子異常があり、テロメア初期化が上手く機能していないようです。

アマネは反動で急速に老化し、死んでしまいました。

リナは89歳になっていました。以前アマネがある島を購入して作り上げた場所で暮らしています。

保存されていたアマネの精子を宿して生まれた、幼い娘ハルと一緒です。

天音(アマネ)島には、テロメア初期化を受けなかった人々が暮らし、穏やかな死を迎えるための施設があります。

リナはその施設で介護士として働いていました。カナコの娘ナナもそこで働いていました。

ある日フミ(風吹ジュン)、リヒト(小林薫)の夫婦が島にやってきます。

末期ガンのフミは施設に入りますが、リヒトは漁港近くに小屋を借りて暮らしていました。

リヒトはリナの娘ハルと気が合うようで、ハルにゼンマイ仕掛けのオモチャのネズミをプレゼントしました。

リナはリヒトが描いた灯台の絵(地元の灯台)を見て、彼が自分が見捨てた息子だと気付きます。

リナと息子のリヒト 映画Arc アーク

リナはリヒトに、今からでもとプラスティネーションを勧めますが、リヒトは聞き入れません。

リヒトは「子供の頃、エタニティ社にリナを見に行ったが気づいてくれなくて絶望した。しかしフミに会ってやっと生まれられたと感じたんだ。母さん」と話します

リナは泣きました。

年越し、リヒトとフミが楽しそうに花火を見ているのを、リナは見守っています。

数週間後にフミは死に、リヒトはその半年後に船でどこかへ行ってしまいました。

リナは132歳になり、老化が進みおばあちゃん(倍賞千恵子)になっていました。

娘ハル(中村ゆり)は結婚し、孫娘が高校生くらいになっています。

3人で天音島の浜辺にやってきました。

娘ハルは母に、永遠に生きられるのに何故死を選択したのか問いました。

リナは悔いのない人生を十分歩んできたからと答えます。

リナは、白い空に手を伸ばし、触れようとしました。

映画『Arc/アーク』終わり!

最後のまとめ

映画『Arc/アーク』はプラスティネーションによるアートと不老不死を組み合わせた画期的な作品でした。

永遠の命は生命の固定であり=死んだプラスティネーションと変わらない逆説的な表現も素晴らしかったです。

アーク(円弧)というモチーフもうまく機能していました。

ただ、主人公・リナが最後に出した結論がありきたりだったのが残念です。

『Arc/アーク』の感想レビュー終わり

(画像引用元:https://wwws.warnerbros.co.jp/arc-movie/)

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